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横田めぐみさん拉致から36年、拉致問題の進展は?

辺真一ジャーナリスト・コリア・レポート編集長

今日は横田めぐみさんが拉致された日である。早、36年経った。今もって、生死が判明していない。北朝鮮は「亡くなっている」と主張し、一方、日本は「生存している」との立場に立っている。

特に安倍総理は生存を固く信じている。再三にわたって「13歳のときに人生を奪われためぐみさんの人生を取り戻さなければならない」「横田めぐみさんのお父さんとお母さんが、めぐみさんをしっかりと抱きしめることができる日まで、全力で取り組んでいく」と公言しているからだ。一国の総理がそこまで断言するわけだから、よほどの確信、確証があるのだろう。

安倍総理は政権発足から2日後の昨年12月26日、横田夫妻ら拉致被害者家族会と面談し「もう一度総理の職に就いたのは、拉致問題をなんとか解決しなければならないとの使命感があったからだ」と語っていた。

昨年の今日、日朝局長級協議がモンゴルで開かれ、北朝鮮による安否不明者の再調査や拉致問題に関する合同調査委員会の設置で話が進んでいたが、北朝鮮によるミサイル発射や民主党から自民党への政権交代で頓挫してしまった。

安倍総理のカムバックを歓迎した飯塚繁雄代表と横田めぐみさんの両親は4年ぶりに再開された日朝局長級協議が「とにかく途切れないように」と早期再開を訴えたが、この1年間、日朝協議が再開されることはなかった。

横田夫妻らにとって「必ず私の内閣で解決するという思いで進んでいきたい。言葉だけでなく、実際に結果を出していきたい」との安倍総理の言葉を信じるほかない。

ジャーナリスト・コリア・レポート編集長

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊

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