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就活相談21・大学指定の履歴書は使わなくてもいい?

石渡嶺司大学ジャーナリスト

質問1:うちの大学のキャリアセンターでは、大学指定の履歴書を販売しています。私は市販のものでいいと思ったので、それを提出したところ、キャリアセンター職員に「指定のものを使いなさい」と怒られました。なんか大学の小遣い稼ぎに付き合わされているようで面白くありません。石渡さんはどう思われますか?

大学指定の履歴書を使う方が無難です。

そんな高額なものではないので、あなたが言うところの「小遣い稼ぎ」に付き合ってあげてください。

理由は2つ。「楽をしている」「決められたことを守れない」とそれぞれ誤解される可能性があるからです。

1点目。

「楽をしている」とは、市販の履歴書に比べて、大学指定の履歴書の方が書く欄・項目は多いはず。

その大学指定の履歴書を使わず、市販のものを使う、ということはあれこれ書き込まなくて済むように学生が楽をしている、逃げている、そう見る採用担当者がいます。

2点目。

これは1点目と同じように、大学指定の履歴書があるのにそれを使わない、ということは「決められたことを守れない学生である証拠。

入社してからもしんどそうだからうちではいらない」と考える採用担当者がいます。

もちろん、全くこだわらない企業・採用担当者もいます。

ただ、ネガティブにとらえてしまう企業・採用担当者が一定数います。

だったら、誤解されて選考で落ちるよりも大学指定の履歴書を使う方がはるかに安全と思うのです。

※『300円就活 準備編』(角川書店オリジナル電子書籍)より引用

大学ジャーナリスト

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。

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