MVPの大谷とアクーニャJr.はともに5年前の新人王だが、アクーニャJr.がFAになるのは5年後!?
今シーズンのMVPは、大谷翔平とロナルド・アクーニャJr.が受賞した。どちらも、満場一致の選出だ。
2人とも、2018年にメジャーデビューし、そのシーズンの新人王に選ばれた。大谷のMVPは2021年に続く2度目、アクーニャJr.は初だが、2年前も、怪我がなければ、揃って受賞していたかもしれない。アクーニャJr.は、右膝靱帯の断裂により、オールスター・ブレイクの直前にシーズンを終えたものの、それまで82試合に出場し、24本塁打と17盗塁、出塁率.394とOPS.990を記録していた。打率は.283、打点は52だ。
今オフ、大谷は、ロサンゼルス・エンジェルスからFAになった。だが、アクーニャJr.は違う。FAになるのは、早くても3年後、2026年のシーズン終了後だ。
アトランタ・ブレーブスは、2019年の開幕直後に、アクーニャJr.と8年1億ドル(2019~26年)の延長契約を交わした。この契約には、2027年の球団オプションと2028年の球団オプションがついている。それらを行使すれば、ブレーブスは、ここから5シーズン、アクーニャJr.を保有することができる。
オプションの年俸は、いずれも1700万ドルだ。このままいくと、アクーニャJr.がFAになるのは、今から5年後、2028年のオフだろう。
契約発表の記者会見に臨んだアクーニャJr.は、通訳を介し「後悔はしていない。未来は誰にもわからない。明日、何が起きるかは誰にもわからない。この契約を結ぶことができて、とてもうれしい」とコメントしたが、ブレーブスからすると、とんでもなく安い投資となっている。
もっとも、アクーニャJr.の前に、サービス・タイム1年未満で1億ドル以上の契約を手にした選手はいなかった。
また、アクーニャJr.は、来月の誕生日を迎えても、まだ26歳と若い。FAイヤーとなるであろう、2028年のシーズン年齢(6月30日時点)は30歳。今シーズンの大谷と2歳しか違わず、昨シーズンのアーロン・ジャッジと同じだ。
昨オフ、ニューヨーク・ヤンキースからFAになったジャッジは、ヤンキースと9年3億6000万ドル(2023~31年)の再契約を交わした。未来は誰にもわからないが、5年後にアクーニャJr.がFA市場に出て、大型契約を手にするチャンスはある。