36歳、元3階級制覇王者のカムバック
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IBFバンタム級、WBCスーパーバンタム級、 WBCフェザー級タイトルと、3階級を制したアブネル・マレス(36)がリングに上がると、クリプトドットコム・アリーナは割れんばかりの大歓声に包まれた。
4年3カ月ぶりのカムバック。マレスを2度下したレオ・サンタ・クルスもリングサイドから、かつてのライバルに視線を送った。
![Stephanie Trapp/TGB Promotions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00313611/image-1662446866336.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
31勝(15KO)3敗1分けであるマレスの対戦相手として選ばれたのは、25勝(12KO)4敗のミゲル・フローレス(30)。
マレスにはパンチを見切る力、カウンターを打ち込むタイミングを計る能力は残っていた。しかし、打たれ脆さとパワー不足は否めない。
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序盤は安牌であるフローレスをグラつかせるシーンもあり、ファンを沸かせたが、徐々に弱々しさを露呈していく。
7ラウンドの序盤にフローレスのパンチをもらいながら後退するシーンを目にした際には、40歳でリングに復帰し、無残な姿となったシュガー・レイ・レナードのラストマッチが脳裏をよぎった。
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フローレスにとって、マレスは憧れの対象だったのであろう。遮二無二倒しにはいかず、安全運転に終始した。終盤に向かうにつれ、クリンチするシーンが目立ったマレス。
結局、96-94でマレス、95-95が2名でドローに終わった。
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元チャンピオンは言った。
「4年以上のブランクがあったが、現役選手として若手に勝つだけのものはまだ持っている。それを見せられただろう。ファンも幸せを感じた筈だ。ジャッジはドローとしたが、自分が勝ったと思う」
しかしながら……SHOWTIMEのコメンテーターとして稼げるのであれば、それに集中した方がいい。深刻なダメージを受けないうちにリングを降りるべきだーーーとしか感じられないファイトであった。