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”長寿台風5号”西回りで列島接近の気配

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風5号の雲の様子(ひまわり8号より)

台風5号は西回りで北上へ

台風5号の予報円(1日午前3時)
台風5号の予報円(1日午前3時)

最新の台風情報(気象庁発表)

相変わらず動きの定まらない”長寿台風5号”ですが、予報が新しくなるにつれて、これまで発表されてきた予報円の最も西よりのコースを取るように北上する可能性が高まってきています。

これは台風の東側にある高気圧がより勢力を強めるためで、これまでの予想よりも西回りで日本列島に接近してくる見込みです。

けさ3時に発表された最新の予報では、非常に強い勢力を保ったまま日本の南海上をゆっくりと北西方向へ進み、週末には西日本の南海上へ達する見込みです。

台風が予報円の真ん中を進むと6日(日)には、西日本の南、北緯30度近くまで北上してくる予想で、四国や九州南部、あるいは奄美諸島などで大きな影響が出始めるかもしれません。

また6日(日)の予報円が九州や四国にかかっているように、台風が少しでも早く進めば、西日本にかなり近付いていることも考えられます。

しかし、台風前方の高気圧が強まれば、より西側に進み、東シナ海に抜けるようなコースも想定されます。

高気圧がブロックするため、これまでよりは関東など東日本へ近付く可能性は小さくなってきましたが、天気が荒れなくとも、週末にかけて海のレジャーは要警戒モードが続きそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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