”長寿台風5号”Uターンし、今週末にも本州接近の恐れ
台風5号はUターンし、じわじわ北上する予想
21日(金)に発生した台風5号は、ぐるりとループしたあと西進し、小笠原諸島を南下して海水温の高い所に入ってきたため、顕著に発達し、けさ3時には今年初めての非常に強い台風となりました。
今後は台風を取り巻く高気圧の関係で、Uターンするように日本の南をゆっくりと北上する見込みで、今週末にかけてじわじわと本州付近に近づく予想です。
ただ5日後(土曜日)の予報円が伊豆諸島から西日本の南岸付近まで広がっているように、本州付近へ近づく可能性が徐々に高まってきたものの、まだその位置やタイミングにはかなりのブレが生じています。
関東から九州にかけて(あるいは南西諸島にかけて)、早ければ土曜日にも、遅ければ日曜日以降に、大きな影響を受ける恐れがあると思いますので、常に最新の台風情報をチェックなさって下さい。
”長寿の中の長寿台風”で本州接近も
台風の統計がある1951年~2016年までに1726個の台風が発生していますが、このうち10日間以上も台風でいたのは147個で、全体の1割にも満たない状況です。このためこれらの台風は長寿台風とも呼べる存在となっています。
さらに14日間(2週間)以上ともなると、わずかに13個しかなく、これらは”記録的な長寿台風”あるいは”長寿の中の長寿台風”とも呼べる存在と言えるでしょう。
今回の台風5号はきょう午前9時で、発生からちょうど10日間が経つため、長寿台風の仲間入りをすることになります。
そして、本州付近へ近づく可能性のある今週末は4日(金)午前9時で14日間、5日(土)午前9時で15日間、6日(日)午前9時で16日間も経つことになり、長寿台風の3位の記録にせまるような”長寿の中の長寿台風”として日本付近へ大きな影響を与えるかもしれません。
夏休み期間中の週末でもあり、今後の台風の動きにはくれぐれもご注意下さい。
*長寿台風を調べるにあたり、デジタル台風を参考にさせて頂きました。