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読売ジャイアンツの生え抜き1000安打。川上哲治から亀井善行まで

宇根夏樹ベースボール・ライター
長野久義 MARCH 6, 2013(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 初安打から1000本目まで、すべてのヒットを読売ジャイアンツの選手として記録したのは、7月9日に1000本目を打った亀井善行が25人目だ。チームメイトの坂本勇人もそうだが、彼らの間には長野久義(現・広島東洋カープ)が、読売の生え抜きとして通算1000安打に到達している。ちなみに、現監督の原辰徳は14人目。前監督の高橋由伸は20人目だ。青田昇は、1942年に東京巨人軍で初安打を打ち、1951年に読売で1000安打に到達したが、1946~47年は阪急軍/阪急ブレーブスでプレーした。1942~43年と1948~52年を合計した読売時代の安打も、1000本未満の886本だ。

筆者作成
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 読売で最初に1000安打に到達した川上哲治――坪内道則に続く日本プロ野球2人目――から原までの14人中、その後、他球団でプレーしたのは、3人目の与那嶺要しかいない。一方、15人目の駒田徳広から亀井までの11人中、長野を含む7人は、他球団へ移って通算安打を増やした。

 なかでも、駒田は横浜ベイスターズで979本のヒットを打ち、通算2000安打に到達した。2000安打には届かなかったものの、仁志敏久も駒田と同じように横浜でプレーし、297安打を積み上げて、通算安打を1500本以上とした。また、2003年にニューヨーク・ヤンキースへ移籍した松井秀喜は、メジャーリーグの4チームで計1253安打を記録。日米の合計ながら、通算安打は2000本を超えている。

 なお、読売を含む2球団でどちらも1000本以上のヒットを打った選手はいないが、他の2球団で記録した選手は皆無ではない。それについては、4月にこちらで書いた。

NPB2球団でそれぞれ1000安打以上は4人。それに最も近い現役選手は…

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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