【栄養を捨てている?】八百屋がにんじんの食べ方に警報を鳴らす
こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
「突然ですが皆さん、にんじんはどのような食べ方をしていますか?」
もちろん日によって調理方法は変わると思うので、ひとまとめにどうというのは言えないかもしれません。
ただ、知っておいて欲しいことが1点あります。
「にんじんはβカロテンが豊富」と言われていますが、今やっている調理法ではしっかり摂取できていない可能性があるんです。
βカロテンには皮膚の粘膜を強化したり、免疫力を高める効果が期待できます。せっかくにんじんを食べるなら、しっかり吸収していきたいですよね。
そこで今回は「にんじんのβカロテンを最大限吸収する食べ方」を紹介していきます。
にんじんを生で食べた場合のβカロテン吸収率
にんじんを生で食べたときのβカロテンの吸収率は、およそ「8%」といわれています。
たった8%です。つまり、にんじんを生で食べた場合は92%は吸収できず捨ててしまっていることになります。かなりもったいないですよね。
また、にんじんを生で食べるとにんじんに含まれる「アスコルビナーゼ」という成分が、ビタミンCを破壊してしまうんです。
βカロテンもビタミンC、どちらも吸収できないなんて効率が悪すぎますよね。
対策として、にんじんを生で食べる場合は、油と酢を使ったドレッシングをかけて食べることをお勧めします。
βカロテンは脂溶性なので、油と一緒に摂取することで、吸収率を高めることができます。また酢を一緒に摂取することで、ビタミンCの破壊を予防することもできるんです。
にんじんを加熱して食べた場合のβカロテン吸収率
にんじんを茹でて食べたときの吸収率は、およそ「30%」です。
加熱することで、かたい細胞壁が破壊されて生食よりも吸収率が高くなります。
また油で炒めたときの吸収率は、およそ「70%」と言われています。
先ほども書きましたが、βカロテンは脂溶性なので、加熱し油で調理することでさらに吸収率が高まるというわけです。
最大限βカロテンを吸収するなら「油炒め」や「揚げ物」にするのが効果的です。
にんじんをたくさん食べて
この記事では「にんじんのβカロテンを最大限吸収する食べ方」を紹介しました。
今回はβカロテンに注目しましたが、ビタミンなど熱に弱い栄養素もあるので、生食が悪というわけではありません。
この記事を参考にして、栄養たっぷりのにんじんをたくさん食べていただけると嬉しいです。