“ラーショ埼玉ツートップ”のひとつ「ラーメンショップ 122号騎西店」は何が凄いのか?
「ラーメンショップ」。通称「ラーショ」。
1970年代~90年代頃にかけて、関東から東北・瀬戸内などに広がっていったフランチャイズチェーン。ロードサイドで大きな文字で「ラーメンショップ」と書かれた赤い看板を見たことがあるという人も多いだろう。
先日、「“ラーショ界最強”の呼び声も高い『ラーメンショップ 牛久結束店』は何が凄いのか?」という記事を大変多くの方に読んでいただいた。1970年代からあったラーショだが、ラーメンの原点回帰ブームの動きからか、ここに来て再ブームの兆しだ。
今回は、ラーショファンの中で“埼玉ツートップ”のひとつとして語られている「ラーメンショップ 122号騎西店」を紹介したい。埼玉県加須市にあるお店で、1999年創業。
場所は東武伊勢崎線の加須駅から3キロほど離れた場所。店名の通り、国道122号線沿いにあり、車でないと行くのは厳しい場所だ。
トラックの運転手が朝6時から朝ラーに訪れる
営業時間は朝6時から21時までの通し営業。朝ラーの食べられるラーショとしても有名だ。
広々とした駐車場で、大型トラックがたくさん駐まっている。夜じゅう走ったトラックの運転手が朝ラーに訪れることも多いという。
筆者は昼のピークが過ぎた14時過ぎに訪れたが、なんと11人待ち。食券を先に買って、外のベンチで待つ。回転が良いのか程なくして入店。
ラーショ人気のメニュー「ネギチャーシューメン」(¥1050)を注文。
通常のラーメンは700円とラーショの中では決して安い価格設定ではない。食券機の上段は4桁メニューがずらり。この光景もなかなか珍しいのではないか。
カウンター席のほか、座敷席やテラス席もあり、広々としている。
驚異の回転力
厨房は驚異の回転力で目が釘付けになる。特にネギなどのトッピングやタレを仕込む女性店員の流れるような動きは必見だ。
横には大量のチャーシューをバンバン切る男性店員。背脂を平ざるに出してスープで湯通しし、丼にチャッチャと振りかけていく。メニューに合わせてなのか、丼はラーショの本社である「椿」の文字の入ったものから、青磁のものまで、大きさも大小さまざまある。
具はチャーシュー5枚、ネギ、ワカメ、ノリ。麺は細麺で柔らかめ。
スープは豚のゲンコツをメインに他の骨もブレンドし、数種の香味野菜と海藻を加えて、丸一日じっくり炊き上げている。見た目はこってりしていそうだが、とても食べやすく仕上げている。
チャーシューが主役
特筆すべきはやはりチャーシュー。
大ぶりだが柔らかく、味も濃すぎずいい具合に仕上がっている。スープがライトめなだけに、チャーシューが主役という感じ。食べ応えもバッチリだ。
看板に「ネギメンマチャーシューのうまい店」と書いてあるのも納得だ。
「スーパーチャーシューメン」というチャーシューだらけのメニューもあり、1450円の高額メニューながら結構出ていた。
名店をいくつも生んだ株式会社海元が運営
「ラーメンショップ 122号騎西店」の人気の秘密をここまで探ってきたが、ここのお店を運営している会社にも注目したい。
このお店の運営元は埼玉県さいたま市にある株式会社海元という会社である。飲食系を手掛ける会社で、ラーメンでは「中華そば 螢」(さいたま市見沼区大和田町)「大宮大勝軒」(さいたま市大宮区)を手掛けている。
この2店の名前を聞けばラーメンファンなら納得だろう。埼玉を代表する名店なのである。味作り、店作りも含めてしっかりとしたノウハウがある中でラーショを長く運営してきているのだ。
とにかく隙のない名店。ぜひ足を運んでみてもらいたい。
ラーメンショップ 122号騎西店
埼玉県加須市鴻茎立山111-1
0480-73-7740
※写真はすべて筆者による撮影