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ラクになった!プライドを捨てた瞬間に見えた人生の新しい景色

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!保育士ごんちゃんです。

「無理しない育児」をモットーに、保育士として地域の子育て支援事業に従事しながら、オンラインでも育児に関する情報発信をしています。

そして私も現役の子育て世代で、3人姉弟の育児に日々奮闘しています。

今回は私が弱い自分を認めて、プライドという重荷を降ろしたら人生が180度変わった話についてまとめてみたいと思います。

「弱さがある自分」を認めたくなかった過去

私はHSP気質を自覚している話をよくしてきているのですが、これは大人になってからの話で、うつ病を2回経験した後のことです。

幼少期は感受性が豊かだったり、人一倍傷つきやすかったり、不安になりやすく心配性だったりという感覚が、気づいた時は自分にとって当たり前にあった感覚でした。それが世の中の少数派とも思っていなかったし、私の普通でした。

ですが「傷つきやすい自分を変えたい」というのはずっと思っていたことで、強く見られたかったんです。「弱い自分が嫌だ」という思いがずっとあり、そう見せないように振る舞ってきました。

振り返ると幼少期から小学生まではHSCの気質がとてもわかりやすく出ていて、中学生から大学生と成長し少しずつ自分が10代から20代になるにつれて、その繊細さはあまり気にしなくなるほど変わっていきました。

そのため特に大学生の20歳前後の時は、一番色々なことに挑戦しましたし、やりたいと思ったことは何でもトライしてきました。それで振り返ると見た目の行動からはあまり繊細さは感じられにくい若者だったと思います。

いらないプライドを手放す

こういう行動をしている傍らで、生まれ持った気質はずっと残り続けるものなんだと思っています。

このことに気づくきっかけは、うつ病を2回経験したことが大きかったです。自分はうつ病になりやすいなんて全く思っていなかったし、むしろ傷つきやすい自分を変えたかったので、あまり認めたくありませんでした

繊細だとか、心が弱いとか、落ち込みやすいことは、受け入れたくない自分の弱さなので変えたかったのです。

そのため1回目にうつ病になった時も「自分がなるわけない」と思っていたので、診断がつくまでは疑いもしませんでしたし、2回目になった時も「またなるわけない」と思っていました。今では、自覚のなさが良くなかったと思っています。

しかし私は今、自分の傷つきやすさや気分の揺れやすさ、メンタルの不安定さを受け入れて、 「弱さがある自分」を自覚しています。ということはつまり、自分の弱さを認めているので、認めたくなかった時に比べるといらないプライドを手放したのではないかと感じています。

「強く見られたい」というのは、例えば学校生活やどこかの組織に属している時に強く思っていたことでした。それは裏を返せば、自分の中のプライドが戦っているというか、 私は強い人間に見られたいと思っていたということです。

でも私は実際そこまで強くはないので、見た目がいかに強そうに見られていたとしても、実際の自分は落ち込みやすかったり、傷つきやすかったりしてギャップがあるので、そのギャップに苦しむことになってしまうんです。

そのため激務でうつ病を発症した時も、「私は大丈夫」と自分のキャパを超える仕事を引き受けてしまったり「大丈夫です、大丈夫です」と言い続けてしまったら、急にダメになってしまいました。

自分を受け入れることが生きやすくなるカギ!

そのため自分の心を守る意味でも、健康に生活するという意味でも、あまり自分を必要以上にできる人だとか、よく見せようとかそういうプライドはあまり必要ないと思います。

今となっては過去の私のようにプライドが高いと、弱い自分やできない自分から目を背ける状態が続くので、ずっと頑張り続けないといけない状態が続くことになります。

自然体の自分だとかなり頑張らないといけなかったり、ありのままの自分だと向いていないようなことをしたり、自分の感性や感じ方に合っていないことをずっと頑張らないといけない状態になります。そこでますます完璧主義にも拍車がかかっていたので、それが良くありませんでした。

でも今、ある程度自分の弱さをを受け入れて、それに合うことを選ぶようになってから30代以降はとても楽になりました。私の中では、生粋の完璧主義なところもありますし、頑張りすぎてしまうところは意識しないと知らないうちに病んでしまうことにもなりやすいんです。

だからこそ、まずは一番最初に自分を客観的に知ったり弱さを認めるという自覚が大事で、それがあってこそ自分に合う対策がやっと始まります。そこで自分の弱さや向いてないこと、できないことを自分の中で自覚して「それでもいいんだ」と受け入れた上で、変えるのか、それとも変えないでうまく付き合っていく方向を選ぶのかを決めればいいと思っています。

生きやすくなるための対策をするにしても、まずは自分で自分のことを知って、受け入れるというのがとても大事だと感じています。 そうして自分の弱さを認められるということは、周りの人の弱さを受け入れることにも繋がっていくと感じるからです。

これは子育てでもそうですし、人間関係でも大切な視点です。心理学でも「自己受容と他者受容は正比例の関係にある」と言われています。自分を受け入れることができる人は他の人も受け入れることができるというのは心理学でも言われていることです。

子育てで言うと、子どもを受け入れるためにはまず親である自分が自分を受け入れたり、今の自分でいいんだと思えることを増やすということがとても大事な視点です。

自分のことを許せるようになると

私もとても実感していることなのですが自分のことを許せるようになると他人にも求めなくなります。その弱さを変えようとせず受け入れて、それでも生きやすくなるためにメンタルが弱いとか、傷つきやすいというのはできるだけなくしていきたいですよね。

そのための対策はできると思うんです。そうして知った上で合う対策を選んでいくことで変えていくことはできます。変えるにしても、自分に合った方法や自分を客観視してよく知った上で、次の行動に移していくということがとても大事です。

あとは、私の場合だとこれまで書いてきたことがずっと人生の課題というか自分の弱さだと自覚しているのですが、人には悩みや弱さ、苦手なことやできないことがあって、それぞれに苦しい部分はあると思います。

でもみんなただそれを見せないようにしているだけです。私自身もそうでしたが、繊細さやHSP気質というのは人に悟られないように生きてきていますし、今でもわざわざリアルのコミュニティでは自分から「私HSPなんです」と言ったりはしません。

人間誰しもが、わからない内面の部分に色々なものを抱えているんだと思います。
だからこそ本当は完璧に振る舞う必要はないですよね。弱さを隠したい気持ちもわかる一方で、自分を苦しめるようなプライドは手放してしまった方が楽になったと実感しています。

私はこれからの人生も生きやすくするために、自分を苦しめるようなプライドはできるだけ捨てて、「自分を受け入れて、それによって他の人も受け入れていくことができるようになる」といういい循環で人生を生きていけたらいいなと思っています。

<SNSでも子育てに関する情報発信をしています>
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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