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不適切行動は、【行動科学マネジメントの基礎『ABCモデル』】を参考にして、改めていきましょう!

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

依存などの不適切行動は、【行動科学マネジメントの基礎『ABCモデル』】を参考にして、改めていきましょう。

行動科学マネジメントの実践には、特別な知識や技術は必要ありません。
ポイントさえ押さえれば、誰でも簡単に行なうことができます。

行動科学マネジメントにおいて基礎的な考え方になるのが「ABCモデル」です。
ABCモデルは、人が行動を起こし、その結果が生じるまでにどんなプロセスがあるか? を分析したものとなり、以下の3要素で構成されます。

A:Antecedent(先行条件)= きっかけ = 引き金
B:Behavior(行動)
C:Consequence(結果)

 ↑ ↑ ↑

人は、意識しているにせよ意識していないにせよ、何かしら目的があって活動しており、自分の目的を満たすものに出会ったときに、それを実現させるための行動を起こし、そして結果を得ています。

たとえば、食べ過ぎによるで肥満に悩んでいる人を例にとりましょう。

Aの先行条件(きっかけ、引き金)は、行動を起こす理由そのものです。
1.たまたま冷蔵庫を開けたら、スイーツがあった。
2.時計を見たら、昼の12時になっていた。
3.お腹がグゥーと鳴った。

Bの行動は、あなたがする行動のことです。
1.スイーツを食べる。
2.昼飯を食べる支度をする。
3.何か食べ物はないかと探し始める。

Cの結果は、行動の結果です。
1.お腹がいっぱいになると共に、食べてしまったことを後悔する。
2.お湯を注いで3分経って、カップラーメンが出来上がる。
3.台所近くの戸棚にあったお菓子を発見する。

現在の私たちの身体は、過去の行動の結果により、出来上がっています
肥満で悩んでらっしゃる人は、きっとスイーツやカップ麺やお菓子やご飯を、腹いっぱい食べたのでしょう。

ちなみに私(竹内成彦)は、お腹が空いたからといって、何か物を食べるということは少ないです。身体にいいサプリメントを少し飲んだり、運動したりすることが多いです。すると、空腹感が不思議と和らぎます。だから私は、中年太りにはならないのです。

よって、あなたが太りたくないのなら、用もなく冷蔵庫を開けないことです。
昼の12時になったからといって、「何か食べなくっちゃ」と思わないことです。
食べ物を探す行為はしないことです。家の中にお菓子を置いておかないことです。

そうやって、日頃から、自分自身が先行条件に出会わないよう気を付けておくべきです。そして、出会ってしまっても、太らないための行動をすべきです。
そうすれば、あなたは、好ましくない結果(肥満)を得るようなことはないでしょう。

さらにつけ加えると、Aの先行条件とBの行動の間に、認知があります。
あなたは、不適切な認知を持つから、不適切な行動を起こしてしまうのです。
よって、日頃から、意識的・無意識的に、心に浮かぶ認知を、しっかり認識する癖を持っておきましょう。
そうすれば、あなたは、好ましくない行動をしない筈、肥満から抜け出せる筈です。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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