50代後半・母の投資の失敗談
今年の1月から始まった新NISA。投資の選択肢が広がり、年齢関係なく利用しやすい制度に生まれ変わりましたね。
一方で、投資に正解がないからこそ、気付かないうちに多くの人が失敗やミスをしてしまいます。
実際に我が家の話をすると、今60代のりりなの母親も50代後半からNISA口座で投資をしているのですが…
まだNISAが旧制度だった2020年ごろ、何も分からないまま友人の勧めで銀行で手数料高めの商品に投資をしてしまっていたという出来事がありました。
なので今回は、りりな母のリアルな投資失敗談についてもう少し深堀りしてお話ししようと思います。
私の母の経験が、これからNISAを始める方の学びになると幸いです。
◆旧NISA時代。母が銀行でNISA口座を開設してた
投資を始める際に、どこで口座を開設するかは重要かと思います。
私が普段使っているネット証券の場合、スマホやパソコンなどを使ってすべて自分でやらなくてはいけないため、ネットに詳しくない世代の方にはハードルが高いのも分かります。
うちの母も例外ではなく、私が知らない間に銀行で旧NISAをやっていたという事実が実家に帰った時にたまたま発覚しました。
当時私は投資のことをしっかり勉強し始めていたので、「家族も投資に興味を持ってくれた」と嬉しかったことを覚えています。
◆手数料の高い商品に、進められるがままに投資していた…。
母が何に投資をしているのか?よくよく見てみると、結構手数料が高いものに投資をしていたことが判明…。
しかも、母の年齢と資産状況を考えると、お世辞にも合っているとは言えない内容で…。
2020年のことなので少し記憶が曖昧なところもありますが
- なぜ、私の母にこの内容の投資を勧めたんだろう?
- せっかく投資を始められていても、知識がないとあまり意味がないんだなぁ…
と思ってしまったことを覚えています。
◆私が母をサポートして、ネット証券へお引越し手続き
この件が発覚した後、
- 母に投資内容が合っていないこと
- 手数料がもっと安い銘柄もたくさんあること
- ネット証券なら、確認したい時にいつでもスマホで運用状況が見れること
を説明し、結果的に私が手伝って楽天証券へNISA口座をお引越しさせることに決まりました。
ネット証券は、銀行より手数料が安かったり取扱商品が多かったりとメリットが多くあります。
そして何よりも、我が家の場合は娘の私が母をサポートできる体制。
私たちの親世代は、年代的にもスマホの操作が不安な方が多いので、若い世代がサポートしてあげられる環境は強いですね。
「私が付いている限りネット証券の方が合う」と判断しました。
ちなみに、今はつみたてNISAの制度がなくなって新NISAに変わっていますが、もし「銀行でNISAを始めてしまったけどネット証券に移行をしたい」と思っている方がいれば、今からのお引越しも可能です。
しかし、ここで一応補足しておくと、「銀行でNISAを始めるのは絶対NG!」と言いたいわけではありません。
銀行でNISAを始めるというのは、一つの選択肢としては素敵だと思います。
口座開設や操作の知識がなかったり、苦手だったりする場合は、銀行員さんのサポートのもと投資を始められるというメリットは大きいですよね。
ただ、重要なのは「銀行員さんに全てサポートしてもらおうと考えないこと」。
対面での安心感がある環境で投資を始めたとしても、自分でしっかりお金の知識をつけておくことは必須です。
知識がなければ、私の母のように、「手数料が高い」「投資内容が自分に合っていない」ということにも気づけませんからね…。
◆お金の知識があれば、親を守ることができる
今回は、私の母の投資の失敗談についてお話してみました。
投資初心者さんが投資を始めやすくなった今、裏を返すと「あまりよくわかっていないまま始めてしまう」という方も少なくありません。そして、それはあなたの家族でも同様です。
もしもあなたの家族が、自分に合っていない内容の投資をした結果、失敗してしまったら…どうしますか?
家族を守れるのは、正しいお金の知識をつけたあなたです。
私は、お金の知識があれば親や子どもを守ることができる、と思っています!
お金の勉強って難しくて、とっつきにくい。勉強方法もいまいち分からない。って思っている方は多いかもしれませんが、お金の知識は一生ものです。
自分だけではなく家族を守るためにも、「投資を始める」だけでなく「正しい知識を身につける」ための行動を始めてみてくださいね!