ダブル台風(19号、20号)の鍵を握る太平洋高気圧の勢力
台風20号も異例の早さで発生
昨夜、トラック諸島の近海で台風20号が発生しました。
8月に入ってから以下のように次々と台風が発生しています。
台風13号、8月3日9時(11番目の早さ)
台風14号、8月8日12時(9番目の早さ)
台風15号、8月12日0時(5番目の早さ)
台風16号、8月13日9時(5番目の早さ)
台風17号、8月14日3時(3番目の早さ)
台風18号、8月15日12時(4番目の早さ)
台風19号、8月16日9時(2番目の早さ)
台風20号、8月18日21時(2番目の早さ)
台風15号~19号まで、統計史上初めて5日連続で台風が発生しましたが、中1日を挟んで、また台風20号の発生です。
台風20号が8月までに発生したのはこれで5回目となりますが、発生した日付としては台風19号と同じく、統計史上2番目の早さとなっています。
ちなみに最も早く台風20号が発生したのは1971年8月8日です。
ダブル台風が太平洋高気圧を強める?
台風19号より台風20号の方が移動する速度がやや速いため、今後台風19号に少し追いつくように台風20号は北上する見込みです。
そしてこれら2つの台風がともに太平洋高気圧を少し強める働きをしているものとみられ、台風19号の進路はこれまでよりも、この太平洋高気圧に少し押し出されるように九州をやや大回りして朝鮮半島へ向かう予想です。
台風19号は九州をやや大回りか?
昨日の時点で、台風19号は九州の西岸をかすめるように北上する非常に危険なコースが予想されていましたが、太平洋高気圧に押される分、200キロ程度西寄りに進み、火曜の夜に奄美地方を通過した後、水曜日に九州の西海上を北上し、朝鮮半島を指向するコース予想となってきました。
直撃が予想される奄美地方を中心に、九州などでも、もちろん大雨や暴風などに警戒が必要ですが、昨日の時点と比べると幾分危険度は下がったと言えるかもしれません。
ただ太平洋高気圧の押し出しが弱まればまた危険度が増しますので、最新の台風情報に十分ご注意下さい。
後を追う台風20号は列島直撃コース?
一方、台風20号も太平洋高気圧の縁辺に沿って北西方向へ進む見込みで、異例のコース取りが多かった今夏の台風と比べて、これは真夏によくあるコース取りとも言えます。
今のところ、木曜日~金曜日頃に本州付近へ到達する予想ですが、予報円は関東~九州まですっぽりと包み込んでおり、接近するタイミングやコースは非常にばらついている状態です。
この台風も太平洋高気圧の勢力次第で九州へ向かう可能性もあるが、関東へ向かう可能性もあるということです。
平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。