京都市下京区でランチ・創業105年の老舗蕎麦店は気持ちいい接客&うまい茶そばで再訪必至!
今回紹介させていただくのは、自転車でフラリフラリとしているときにたまたま見つけたお店。「こんなところにエエ感じのお店があるなぁ」と思って、その日はスルー。しばらく経ってから「そういえば、この間……」と思い出しまして、ちょいと調べてみたところ、なんとオープンから100年を超える老舗らしい!ということがわかりました。これは行っとかないと! とお伺いしたところ、とても癒やされました&満たされましたので、ご紹介させてください。
こちらが「高辻 藪そば」さん。名前にありますように、高辻通沿いにお店を構えておられます。南北の道で行ったら、すぐ東が堀川通。なので堀川高辻交差点西入る、くらいの場所ですね。最寄り駅は阪急の大宮駅、京福四条大宮駅で、南東へ徒歩7分ほどとなってます。店構えからも、どことなくエエ雰囲気が伝わってくると思いませんか?
入り口横にはこんなメニュー表も出されておりました。うーん達筆。お店へ到着したのは11時少し回ったころでしたが、もうオープンされているのかどうか、今ひとつわからない感じ……。「すいません」とお声かけすると、ご主人が「ああすんまへんなぁ、どうぞどうぞ」ととても気持ちよく招き入れてくださいました。
店内はこんな感じ。入り口からまっすぐ進むと厨房? のような造りでして、この客席エリアへは入り口すぐ左に入る感じになります。テーブル席と座敷席が用意されてました。ご主人に写真撮らせてもらっていいですか? とお聞きしたところ「そんなん」と恐縮されつつ「長いのは長いんです」。「いつごろから?」「105年になります」。やはり! 100年オーバーという下調べは間違いじゃなかったのね、うむうむ、とうなずいているとご主人が……。
写真撮るならと、ざるとせいろ、蕎麦ちょこを出してくださいました。なんというありがたいご対応。お聞きすると創業当時のものらしく、こんなレアなもの勿体のうございます〜〜〜と平服しながらパチリと撮影させていただきました。
店内にはおみやげ、持ち帰り用のお知らせも。価格改定されたようですが、それでもこの老舗のおそばが1人前700円ですよ。と、ここで奥様(間違ってたらごめんなさい)が帰ってらして「まあまあお茶も出さんと」。これまたほっこり、嗚呼和みまくりマクリスティ。
では、メニューをご紹介。こちら丼とそのお供、そして一品と飲み物、持ち帰りのページとなっております。
こちらは温、あんかけ、そして冷・つけ麺。なるほど、おうどんもありますが、基本的にこちらはお蕎麦のお店ですもんね。何にしようか……。奥様におすすめをお聞きすると、天ざるかせいろとのこと。なるほど〜と考えてると、迷ったら一番基本もね的なことも言っていただきまして、んじゃとざるをお願いすることに。で、最初はざるだけにしとこうと思ったんですが、しばし考えて「やっぱりおにぎりも!」と追加オーダー。するとご主人が「梅、おかか、塩昆布、じゃことあります」。一瞬迷ったものの、じゃこでお願いしました。
待ってる間ものんびりと流れる時間が心地よい感じだわ〜とか思ってましたら、「おまちどうさまでした」の声とともに、やってきました。ざる800円とおにぎり(じゃこ)200円、合わせて1,000円ポッキリのゴールデンコンビの登場です。これまた端正な出で立ちで。もう食べる前からおいしい確定オーラーが出ておるように感じられます。
こちらのお蕎麦は茶蕎麦。ひとすすりすると、しっかりとしたコシを感じられる仕上がりでございます。甘めのツユとの相性もぴったり。しみじみおいしいわ〜とズズ、ズズズッといただきます。
と、「蕎麦湯です」と少し遅れて蕎麦湯が登場。この蕎麦湯がアッツアツ。食後にいただいてもホットさがキープされておりました。
んで、おにぎりは写真のとおり、けっこう大ぶり。やわらかめに握られていて、お口のなかでほどける感じ。これもまたほっこりうまいな〜と蕎麦蕎麦おにぎり蕎麦おにぎりとリズムよく食べてますと、新規のお客さんがいらっしゃいました。と、「おいでやす」「どうぞ」と声が。もう日本昔話のストーリーのなかに入っちゃったみたいないい塩梅。浸かってないのにいい湯だな的な癒やしを感じつつ、完食いたしました。
創業105年という「高辻 藪そば」さん。京都の老舗というと、聞いただけでは敷居が高そうなイメージですが、こちらは全然そんなことなし。とってもほっこりな接客で、時間を忘れてくつろげること請け合いの名店でした。お近くにお立ち寄りの際にはぜひ。のんびりとおいしい茶蕎麦を楽しめますえ。
高辻 藪そば
住所/下、高辻猪熊東入
営業時間/11:00〜18:00、土曜・日曜11:00〜15:00
定休日/日曜・祝日・第2土曜