魚釣りで有ると便利な餌入れを廃物利用で安価に簡単に作ってみた
河川などの淡水域での釣りでよく使われる餌は虫エサと練餌です。
虫エサの代表格と言えば白サシでしょうか。
たいていの釣具屋さんで一年中売っていますし、1袋150円前後と安価なのも良いですよね。
1袋の中には1日釣りが出来る分量の白サシがおが屑と共に生きた状態で入っています。
白サシって何だ?
正体はハエの幼虫です。
でも釣り餌として売っている白サシは釣り餌専門の企業が衛生的な設備で大量に培養しているものなので、決して汚い訳ではありません。
白サシは優秀な釣り餌だが生きているから持ち運びが大変
白サシを釣り餌として使う場合の問題点は「生きているから保存や運搬が面倒」と言う事でしょうか。
今回紹介しているエサ入れはこの両方の問題を解決する、白サシを使う魚釣りには便利なグッズです。
廃物利用で簡単安価に作れて機能的
材料は廃物利用なので安価。
作り方も簡単だから誰でもトライできます。
用意する物は2つ
カップ焼酎の空き容器の他にも、広口の蓋が付いているPET製の容器ならばどんなものでも利用できます。
透明な容器を選べば入れた餌の状態が確認出来て便利です。
荷札などに付いている極細の針金を用意します。
太さにして0.1〜0.2mm位の針金がお薦めです。
極細の針金なら荷札以外に何でも使えます。
例えば廃棄する家電品などの電気コードの中には極細の銅線が多数入っています。
絶縁被膜を取り去って中の銅線を使うことが出来ます。
但し、この場合は必ずコンセントを抜いて電気が来ていない状態で行って下さいね。
作り時のコツは容器に小さな穴をたくさん開けること
作り方のポイントは0.2mm以下の極小さな穴をたくさん開けることです。
この穴が中に入れた白サシが生き続ける為の空気穴になります。
穴が大き過ぎると一緒に入れたおが屑が穴から出てきてしまいます。
購入時に入ってるおが屑を取り除いて白サシだけにすれば電気ドリル等でも穴が開けやすい1mm位の比較的大きな穴でも大丈夫そうですが、おが屑を取り去ってしまうと白サシはあまり長生き出来ないようです。
容器の中に空気が入って、それでいて中に入れたおが屑が外に漏れ出ない0.2mm以下の極小さな穴をたくさん開けることが今回の餌入れ作りの要点です。
PET製の容器に極小の穴を開ける方法
0.2mm以下の穴開けは細すぎて普通の電気ドリル等は使えません。
そこで極細の針金を熱してその熱でPET樹脂を溶かして極小さな穴を開ける方法を取ります。
この方法だと意外と簡単に極小さな穴を短時間でたくさん開けることが出来ます。
PET樹脂で出来た容器は強い割に薄いので熱した極細の針金で簡単に穴あけ出来ます。
慣れてくると一回の赤熱で2〜3個の穴開けが出来るようになります。
上の写真に示した程度の穴の数でも5分くらいで開けることが出来ます。
火傷に注意して作業して下さい。
穴が開け終わったら白サシをおがくずと共に入れる
これならおが屑が漏れ出すこともなく白サシに十分な空気を供給できます。
尚、保管中の白サシは餌とか水分とかは必要ありません。
おが屑以外の物(水分など)を入れるとかえって直ぐに死んでしまいます。
保管時の温度が高い場合も白サシの活動が活発化して容器の中で蛹になってしまいます。
可能なら光が当たらない10度以下の低温で保管すると長生きします。
この容器に入れて気温10度の冷暗所で保管した場合、約1ヶ月間は白サシを生かした状態で保管できます。
実際の魚釣りで使う時は上の写真のように使う分だけ蓋に白サシを入れて使うと重宝します。
釣り場を移動する時などはまた容器に戻して容器ごとポケットに入れて移動もできます。
安価に簡単に作れる餌入れですが中々の優れ物だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!!