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藤井聡太竜王、年間勝率8割に迫る! ルーキー徳田拳士四段、現在勝率9割超え! 将棋界成績ランキング

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 2022年度の将棋界もそろそろ前半戦が終わろうとしています。

 五冠を保持する若き王者・藤井聡太竜王(20歳)。六冠を目指す棋王戦はベスト8に進出しました。名人挑戦権を目指すA級順位戦では糸谷哲郎八段に勝利。今年度成績は現在、15勝4敗(勝率0.789)です。

 日本シリーズ2回戦での羽生善治九段戦は大変注目される一番。もし勝てば「定位置」の年度勝率8割へと戻ります。デビュー以来6年連続で勝率8割は実現するのでしょうか。

 藤井竜王と同学年の伊藤匠五段は21勝6敗(勝率0.778)です。

 棋王戦では増田康宏六段を破ってベスト4に進出。次戦では羽生九段と対戦します。

 服部慎一郎四段の今年度成績は26勝5敗(勝率0.839)。対局数、勝数、連勝部門でトップに立っています。

 服部四段の通算成績は97勝28敗(勝率0.776)。規定により、あと3勝で五段に昇段します。

 9月4日に放映されたNHK杯2回戦では郷田真隆九段に敗れました。その結果、連勝記録は19から15へと変更されています。

 服部四段は19日に開幕する王将戦リーグで羽生九段と対戦します。

 今年4月にデビューした徳田拳士四段は17勝1敗(勝率0.944)です。

 現在は14連勝中。あと1勝で服部四段の連勝記録に並びます。

 現在にまで残る年間最高勝率は中原誠現16世名人の47勝8敗(勝率0.855)。まだ年度途中ではありますが、徳田四段はそれを上回るペースで勝っていることになります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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