「世界水の日」。子どもたちと「水リテラシー」を考える若手リーダーの研修はじまる
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/hashimotojunji/00287595/title-1647910523128.jpeg?exp=10800)
3月22日の「世界水の日」をまえに、次世代の「ウォーター・リテラシー」を考え行動する取り組みがはじまった(主催:「ウォーター・リテラシー・オープン・フォーラム(WLOF)」。
「ウォーター・リテラシー」とは、水についての知識を得るだけでなく、日々の生活に活用するという意味を含む。
水と人との関わりは、飲み水にはじまり、炊事、洗濯、風呂、トイレなどの生活の水、さらには農業、工業などの生産の水などの恩恵を受けるという面、豪雨などの脅威から自分を守るといった面がある。水不足、水汚染、気候変動による水循環の変化などが懸念されるなか、水について知り、その知識を活用しながら、どう暮らしていくかを考えるのは重要なことだ。
3月21日、東京農工大学(東京都府中市)に、大学生、大学院生20人が集まった。
大学生、大学院生のゴールは、8月に予定されている子どもたちとのフィールドワーク・セッション。大学生、大学院生と小学生がバディを組んで水辺を歩き、水への新たな眼差しを獲得する。
![水生生物の気持ちになって水を考える(著者撮影)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/hashimotojunji/00287595/image-1647910576041.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
この日行われた「キックオフセッション」では、東京農工大の佐藤敬一准教授から自然体験活動に活かせる「協同学習法」について学んだのち、「プロジェクトWET」の指導者の資格を取得した。「プロジェクトWET」は、世界66以上の国と地域で活用されている水教育プログラムで、子どもたちが主体的・対話的で深い学びが得られるよう開発されている。参加者は、水生生物の気持ちになって水を考えたり、家族になって災害時に必要なものを考えたり、水になって山を降ったりした。
![使用された教材やテキスト(著者撮影)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/hashimotojunji/00287595/image-1647918965028.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
参加者は、
「ケーガンの協同学習の手法を学び、参加者同士が協力すること、責任をもつこと、平等であることなどの大切さを体感できた」
「プロジェクトWETのアクティビティで、水の多様性についてあらためて気付かされ、とても楽しい時間だった」
「人間目線だけでなく生物の視点で水を見ることの重要性に気づいた」
「これから水環境について学び、8月には子どもたちと水について考えていきたい」
などと話した。
![参加者は水を意識してブルーを身につけた(筆者撮影)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/hashimotojunji/00287595/image-1647915921260.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
これから約4か月にわたって探究的・体験的学習や環境教育について学びながら、8月のフィールドワークセッションを計画・実施する。