スモール低気圧の影響で、関東の猛烈残暑は和らぐ
きょう29日(日)も勢力の強い太平洋高気圧に覆われて、東日本や西日本を中心に35度以上まで上がる猛烈な残暑の所があるでしょう。
ところがタイトル画像にある通り、関東には弱いながら北から南下してきた前線のしっぽの雲がかかり、また房総半島沿岸には小さな低気圧性の渦も発生している影響で、東寄りの風が吹き、気温の上昇が抑えられています。
スモール低気圧が東風を引き込む
上図は上空500メートル付近の気温や風の予想を示したものです。
きょう29日(日)正午の予想をみると、上述したスモール低気圧の渦巻きが房総半島沖にあり、これに引き込まれるように茨城県や千葉県の海上から、相対的に冷涼な東風が関東平野に流れ込む様子がうかがえます。
冷涼とはいっても、地上では30度以上まで上がる空気ですから、秋の気配というほどではありませんが、猛烈な残暑を和らげるには十分な冷気です。
東京都心でも気温の上昇が抑えられており、30度に初めて到達した時間は、おととい27日(金)は午前8時03分、きのう28日(土)は午前8時10分だったのに対し、きょう29日(日)は午前9時26分となりました。
ところがあす30日(月)になると、このスモール低気圧は消滅し、関東平野には再び暑い南寄りの風が吹き込むために、内陸を中心に猛烈な残暑が復活することになるでしょう。
しかしあさって31日(火)から9月1日(水)にかけては、明瞭な前線帯が関東を南下し、上図の北側に見えているような青色の冷気が南下してきますので、9月のスタートは秋の気配を十分に感じられることになりそうです。
9月のスタートは秋の気配
東京の予報でみてみると、あす30日(月)は強い日差しと南風の影響で、日中は30度を優に超え、最高気温は35度近くまで上がる予想です。
しかしあさって31日(火)になると、北から南下してくる前線の雲に覆われて、最高気温は30度くらいとなり、さらに夕方以降は北東の冷たい風とともに雨も降るため、気温は急降下し、一気に25度を割り込むことになるでしょう。
このまま9月1日(水)の朝は20度近くまで下がり、日中も30度には大きく届かないため、まさに9月のスタートとともに秋の気配を十分に感じられることになりそうです。