温泉に浸かってお参りしてまた温泉に浸かって・・・身も心もポカポカに、温かい気持ちで新年を迎えよう
師走はなにかと慌ただしい。
たまにはゆっくりと温泉にでも浸かって日々の疲れを癒したいものだ。
そこで今回訪れたのは、那須温泉(ゆぜん)神社。
那須の地に伝わる九尾伝説に思いを馳せながら温泉巡りと御礼参りの旅をした。
那須温泉神社
御祭神
大己貴命(おおなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
誉田別命(ほんだわけのみこと)
御神徳
商売繁昌、家内安全、病気平癒、身体健全、縁結び、必勝祈願
630年(飛鳥時代)河野三郎行広が白鹿を追っていた最中、山中に湧く温泉を発見したことにより社が創建されたといわれる。
拝殿に向かって右側には九尾稲荷神社が鎮座し、境内から望む荒涼とした地には「殺生石」を観ることができる。
九尾の狐と殺生石
九尾の狐伝説はこうだ。
・・・平安時代末期、鳥羽上皇の寵愛を受けていた玉藻前(たまものまえ)。しかしその美女の正体は九尾の狐だった。
九尾の狐は日本を我が物にしようとしたが、陰陽師によってその正体を見破られ、逃げ込んだ那須野で討ち取られた。
九尾の狐はその姿を石に変え、その怨念は毒気となり近づく人や動物の命を奪う「殺生石」となった。・・・
九尾稲荷神社は那須温泉神社の境内に鎮座し、九尾の狐を祀る。商売繁盛、子孫繁栄、芸能成就、金運向上にご利益があるといわれている。
御朱印
社務所にて那須温泉神社と九尾稲荷神社の御朱印を受けることができる(書置きのみ)。
最後に
那須温泉神社と深いつながりがあるといわれる那須与一の話も興味深い。
彼は源平合戦の屋島の戦いで扇の的を射るにあたり、那須温泉神社に祈願し見事的を射抜いたと伝えられる。そのため那須温泉神社は必勝祈願のご利益がある。
新しい年を迎える前に、今年一年間の御礼と来年の目標を胸にお参りに訪れてみてはいかがだろう。
そして御礼参りのあとは神社前の足湯でゆっくりと温まって欲しい。
【基本情報】
那須温泉神社
住所:栃木県那須郡那須町大字湯元182
アクセス:
*お車でお越しの場合
東北自動車道「那須IC」より約30分
*電車でお越しの場合
JR「黒磯駅」下車、関東バス那須湯本行き約35分、「那須湯本バス停」より徒歩約1分
駐車場:有 境内約5台
鳥居下県営駐車場 30台(無料)
殺生石駐車場 15台(無料)
社務所受付時間:9:00~16:00
那須温泉神社公式サイト
【参考資料】
那須温泉神社 配布資料
那須温泉神社 境内の案内板
日光国立公園 那須高原ビジターセンター 『九尾の狐伝説』
那須温泉神社公式サイト