<源泉かけ流し>高級旅館よりレベルが高い!「温泉自慢のビジネスホテル」5選
近年、温泉の大浴場を備えるビジネスホテルが増える一方だ。市街地のホテルで温泉に入れるのはありがたいが、どうしても「源泉の質」は二の次になりがち。市街地なので源泉の量は限られる上に入浴客が多いため、どうしても循環ろ過方式をとらざるをえないからだ。新鮮な源泉かけ流しが叶わないのは致し方ない。
しかし、市街地のビジネスホテルでありながら豊富な源泉をかけ流しているビジネスホテルも存在する。それらは源泉に限れば、温泉地の高級旅館よりも鮮度が高く、上質であったりする。
そこで、高級旅館に勝るとも劣らない温泉自慢のビジネスホテルを5カ所紹介したい。
ふく井ホテル(北海道)
帯広駅前にある老舗ビジネスホテル。駅周辺はビジネスホテルの激戦区で、温泉付きのホテルも複数あるが、「駅前唯一のかけ流し」を謳う。実は帯広駅周辺は、温泉ツウにも評判なモール泉が湧くエリアで、良質な温泉施設が密集する。なかでも、宿泊者限定であるふく井ホテルの温泉は自家源泉で、鮮度の高いモール泉がどかどかとかけ流し。泡付きも見られる。この湯のためにわざわざ訪れる価値がある。和食、洋食、中華粥、コンチネンタルの4種類から選べる朝食も美味しい。
ホテル1‐2‐3甲府・信玄温泉(山梨県)
中央道・甲府昭和ICから約10分、交通量の多い国道沿いの市街地に位置しながらも温泉が付いている。質の高いモール泉が勢いよくかけ流しにされているだけでも感動だが、湯船の数や設備も充実している。このエリアには、ほかにも「甲府昭和温泉ビジネスホテル」など温泉がすばらしいビジネスホテルが多く、温泉好きにも人気のエリアだ。
ホテルグランスパアベニュー(福岡県)
朝倉市の甘木駅近くにあるホテル。外観は市街地によくあるホテルだが、上質な自家源泉がかけ流し。pH10の強アルカリ性の透明湯は、甘い硫黄の匂いを放ち、スベスベとした肌触り。小さな湯の花も見られる。湯量も豊富で、2つに分かれた30人くらい入れそうな大浴槽からはかけ流しにされた湯が勢いよくあふれ出していく。だから入浴客が多くても、快適な湯浴みが楽しめる。ビジネスユースのホテルでは、全国トップクラスの温泉といえる。
ホテルエール(大分県)
別府湾に面したビジネス系ホテル。日本一の温泉都市である別府は、ビジネスホテルの温泉も源泉かけ流しである。屋上の露天風呂は景色もすばらしい。別府駅や商店街、大型スーパーにも近く、ビジネスで滞在するには便利。「暮らすように旅する」スタイルを実現する拠点にもなり得る。同ホテルを拠点に山ほどある温泉や共同浴場をめぐるのもおすすめ。イングリッシュマフィンがメインの朝食メニューもおいしい。
シルクイン鹿児島(鹿児島県)
鹿児島中央駅から徒歩5分の距離に位置するビジネスホテル。決して大きな湯船ではないが、自家源泉の新鮮な塩化物泉がかけ流しにされているのがうれしい。無色透明だが、よく温まる優しい湯だ。日帰り入浴も可。周辺は飲食店やコンビニも充実していて便利。駅やバスターミナル、フェリー乗り場へのアクセスもよいので、仕事だけでなく、観光の拠点としても活用できる。