ドジャースの「7年連続地区優勝」は史上3番目の長さ。ただ、過去6年ともワールドチャンピオンにはなれず
9月10日、ロサンゼルス・ドジャースが、地区優勝を決めた。2013年から、ドジャースは7年続けてナ・リーグ西地区を制している。これは、アトランタ・ブレーブスの14年連続(1991~2005年)とニューヨーク・ヤンキースの9年連続(1998~2006年)に次いで長い。
地区制は1969年に始まった。1993年までは2地区制で、1994年から3地区制となった。ブレーブスのストリークは、ストライキによってシーズンが打ち切られ、ポストシーズンも開催されなかった1994年を挟んでいる。ちなみに、ストライキに突入した時、ブレーブスはナ・リーグ東地区の2位にいて、首位のモントリオール・エクスポズとの差は6ゲームあった。ワイルドカード・レースでは、トップに位置していた。
ワイルドカードを含むポストシーズン進出(1969年以降)においても、ドジャースの7年連続は3番目の長さだ。
ただ、5年以上続けてポストシーズンへ進んだ7チームのうち、1995~99年のクリーブランド・インディアンズと現在のドジャースは、そのストリーク中にワールドシリーズで優勝していない。両チームともワールドチャンピオンまで1勝に迫ったが、インディアンズは1997年の第7戦に敗れた。ドジャースの第7戦は、その20年後だ。インディアンズは1948年、ドジャースは1988年を最後に、ワールドチャンピオンから遠ざかっている。インディアンズは2016年のワールドシリーズでも、第7戦に黒星を喫した。
なお、今シーズン、ポストシーズン進出のストリークを4年以上に伸ばす可能性のある球団は、ドジャースだけではない。ナ・リーグ中地区2位のシカゴ・カブスは、2015年から4年続けてポストシーズンへ進み、ア・リーグ中地区2位のインディアンズは、2016年から地区優勝を3年続けている。一方、インディアンズと同じく、ボストン・レッドソックスも2016年からア・リーグ東地区を制し続けているが、こちらのストリークは、地区優勝だけでなくポストシーズン進出も途切れそうだ。