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年度始めの大一番! 竜王戦3組準決勝▲藤井聡太七段(17)-△千田翔太七段(25)戦開始

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 4月3日10時。東京・将棋会館において竜王ランキング戦3組準決勝▲藤井聡太七段(17歳)-△千田翔太七段(25歳)戦が始まりました。

 振り駒の結果、先手は藤井七段と決まりました。

 藤井七段はいつも通り、初手を指す前に茶碗を手にし、お茶を一服しました。そして初手は角筋を開きます。

 千田七段は飛車先の歩を突きます。戦型は矢倉模様に進みました。10時半過ぎの時点では30手まで進んでいます。

 持ち時間は各5時間。昼食、夕食休憩をはさんで、通例では夜に終局となります。

 コロナウイルス感染が深刻さを増している現在、注目を集める藤井七段の対局の取材にも制限が設けられるようになりました。

 竜王ランキング戦は現在、各組ともに佳境を迎えています。

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 1組では本日、1組準決勝▲羽生善治九段(49歳)-△稲葉陽八段(31歳)戦がおこなわれています。過去の対戦成績は、羽生九段6勝、稲葉八段2勝。羽生九段先手で、戦型は角換わりに進みました。勝者は決勝で佐藤和俊七段と対戦します。

 1組では決勝に進むと2位以内が確定し、本戦進出が決定します。1組は全部で5人が本戦(決勝トーナメント)に進めます。

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 6組では西山朋佳女流三冠(奨励会三段)の上位進出が話題となっています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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