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関東は昼頃から雪に︰雪道を転ばず歩く方法は?首都高では「予防的通行止め」も

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
5日17時の積雪深の予想(気象庁HPより)

発達しながら接近する南岸低気圧の影響で、このあと関東の山地では大雪が予想されています。平地でも雪が降って、都心でも多少積もりそうな見通しです。

予想より気温が下がるなど場合によっては都心でも大雪警報レベルの雪になるおそれがあるため、気象庁と国土交通省は不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

雪道での歩き方は

ペンギンのような歩き方が理想
ペンギンのような歩き方が理想

関東では今日5日の午後から雪が積もり始めるところが多く、たとえ積もらなかったとしても6日朝にかけて凍結するところが多くなりそうです。

関東南部の平地では雪道や凍結路面に慣れていない人が多いと思いますが、滑りやすい道を歩く際は、歩幅は小さく、足は真上から下ろして、足の裏全体で接地するようにしてください。

滑り止めがついている靴でも溝がすり減ってしまっていると効果が落ちるので、靴の裏を触って溝の深さを確かめてから外を歩くのがおすすめ。

滑りにくい靴を持っていない人は、靴底に絆創膏を貼るとかなり滑りにくくなるので試してみてください。

「予防的通行止め」とは

高速道路を管理する側は普段、少し先までの気象予測をもとにその都度、通行止めにするかどうかを判断しています。
雪の場合はおおむね6時間先までの予測値を使って通行止めのタイミングを決めています。

ただ、それでは大規模な立往生を防げないおそれがある場合、さほど雪が積もっていない段階から早めに通行止めにすることがあり、それを「予防的通行止め」と呼んでいるのです。

NEXCO東日本では5日午後から、首都高・中東道・東名などで「予防的通行止め」を行っていて、今後範囲が広がる可能性があるとしています。

大雪のため高速道路の予防的通行止めを実施中、今後拡大する見込みです(2月5日(月)14時00分発表)

また、すでに5日朝からNEXCO東日本管内の道路はノーマルタイヤでの走行が禁止されています。

予想される雪の量は

6日6時までの24時間降雪量(多い所)は

▼関東北部の山地/長野県/山梨県︰30cm
▼関東北部の平地/箱根/多摩/秩父︰20cm
▼関東南部の平地︰7cm
 (南部の平地のうち)東京23区︰5cm

と予想されています。
なお、その後も関東北部の山地は7日6時までにさらに10〜20センチ降るところがありそうです。

今回雪が積もった場合、6日朝まで解けずに残る可能性が高いため、影響は5日だけでなく6日まで長引きそうです。

気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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