全国87地点で10月1位の暑さを記録。台風18号が終わるまで続く?
全国87地点で10月史上1位の暑さ
きょうから10月。
いつもなら秋の気配が色濃くなる時期となりましたが、今年は真夏を思わせる暑さがなかなか終わりません。
きょう全国で最も暑かったのは大阪府枚方の34.0℃で、この他、京都33.6℃、大阪33.1℃、奈良32.0℃、広島31.4℃など、全国87地点で10月としての観測史上1位の暑さを記録しました。
さらに東京都心30.1℃、熊谷30.6℃、前橋30.4℃など、関東地方などでも真夏日が続出し、全国の真夏日の地点数は145地点に上り、これは10月の真夏日地点数としては、2018年10月6日188地点、2016年10月2日185地点に次ぐ、3番目の多さとなりました。(2012年以降)
あす水曜日は西日本で曇りや雨となるため、きょうほどの記録的な暑さとはなりませんが、それでも東京都心、さいたま、熊谷、甲府、高田(新潟)、高松、鹿児島など、関東以西の所々で真夏日となる予想です。
秋の訪れは日曜日
一体いつになったら真夏のような暑さが終わり、秋らしくなるのでしょうか?
上空1500メートル付近の気温の予想でみてみると、台風18号から変わった低気圧が日本海を進む金曜日から土曜日頃までは赤色が目立っています。
これは上空の気温が平年より高いことを表しており、特に15℃以上ある所では、地上で30℃以上の真夏日が出現する可能性が高い地域だとも言えます。
つまりあと3~4日は東日本や西日本を中心に30℃以上の真夏日が出ることが予想され、台風起源の暖湿気を伴っているため、仮に曇りや雨で真夏日とはならなくても、非常に蒸し暑い状態が続く見込みです。
なお、日曜日になると台風から変わった低気圧は日本の東へ抜け、北から秋の空気に入れ替わる予想で、北日本を中心に平年より低いことを表す青色の領域が広がる予想です。
つまり来週はようやく季節が前進し、日中でも秋の気配を感じられる地域が多くなりそうです。
台風18号は朝鮮半島へ
台風18号は中国大陸をかすめるように東シナ海を北寄りに進んでいます。
今後は北東方向へ転向し、勢力を弱めながらあす水曜日の夜には朝鮮半島へ達し、木曜日には温帯低気圧に変わる見通しです。
台風は勢力を弱めるものの、九州北部では南風が強まり、西日本の所々で激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
南北に連なるような活発な雨雲が発生すれば、同じような場所で激しい雨が降り続くおそれもありますので、気象レーダーなどで最新の状況を確認するようになさって下さい。