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ソロ温泉を充実させる「ひとり旅の楽しみ方」5つ。思いつきで出かける、観光は捨てる……

高橋一喜温泉ライター/編集者

ソロ温泉(ひとりでの温泉旅)には、家族や友人と出かける温泉旅とは違う楽しみがある。ひとり旅だと「感動や思い出を共有できない」「孤独を感じる」という人もいるが、ひとりだからこそのメリットも少なくない。

そこで、今回はソロ温泉を充実させる「ひとり旅の楽しみ方」を紹介したい。次回の旅は、ソロ温泉に出かけてみてはいかがだろうか。

①思いつきで出かける

複数人での旅は、スケジュール調整に苦労する。たいていは連休や週末に予定を合わせることになるが、かなり先の日程に落ち着くことも少なくない。「仕事が落ち着いたから明日、温泉に出かけよう」という気分のとき、フットワーク軽く動けるのはソロの強みである。思い立ったら、すぐに旅のプランを立ててしまおう。今は前日であってもネット予約できるひとり旅OKの温泉宿は少なくない。

②欲望のままに過ごす

誰かといっしょだと、行き先は相手の意見に左右される。また、温泉旅館に複数人で宿泊すれば、たいていは同室でずっといっしょに過ごすことになる。一人になる時間はほとんどなく、ずっと緊張を強いられる。いくら気の置けない家族や友人でも、四六時中、同じ部屋でいっしょにいれば息もつまるものだ。

ひとりなら誰かに気を遣う必要もなく、自由に過ごせる。観光をしたいならとことん観光すればよいし、温泉で癒やされたいなら観光は捨てて宿にこもってもよい。好きな時間に温泉に入って、眠くなったら惰眠を貪る。「せっかく温泉に来たのだから、だらだらと過ごしたい」という欲望も叶う。

③旅のスタイルに合った宿泊プランを選ぶ

せっかく一人なのだから、自分にとって快適な時間を過ごしたい。宿泊にはさまざまなプランがあるが、高級旅館の2食付きプランで上げ膳据え膳の贅沢な時間を過ごすのもいいし、簡素な宿で素泊まりプランを選び、温泉街の居酒屋に飛び込んで地の物に舌鼓を打つのもいい。人それぞれ自分に合った旅のスタイルがある。大事なのは、宿や他人に行動を制限されることなく、自分自身が主導権をもって旅を計画することである。

④自分だけの時間をもつ

ソロ温泉の醍醐味のひとつは、ひとりだけの時間をもてることだ。現代人は会社や家、SNS上で人間関係に縛られがちである。もちろん、自分ひとりだけで生きていくことはできないが、たまには人間関係のしがらみから自由になって、自分を見つめ直す時間をもつことも大切である。旅先ではSNSやスマホと距離をとって過ごせば、さらに非日常感を得られるはずだ。

⑤ひたすら温泉に浸かる

誰かと一緒に温泉へ行くと、「いつ温泉に入るか」も自由ではない。相手に気を遣うし、一緒に入浴するのが苦痛であることも。いつ温泉に入っても、何度温泉に入ってもいい。夜中や早朝に入っても、「相手を起こしてしまうのでは?」と心配する必要もない。好きなタイミングで、好きなだけ温泉を愉しめるのがソロ旅のメリットである。

また、旅行に出かけると「観光しなければ」という義務感に襲われる人もいるが、ひとり旅なら観光はせずに「とことん温泉につかる」ことが目的の旅を選ぶこともできる。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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