【生駒市】長弓寺のあじさいが見頃です。静かにあじさい鑑賞するならここ!
富雄川沿いの静かな住宅街の中にある「長弓寺(ちょうきゅうじ)」。奈良時代に建立された真言律宗の古刹です。奈良でも有数のあじさいの名所として知られるこの長弓寺に、雨の合間に訪れました。
長弓寺に行くには、富雄川沿いの「真弓橋東詰」の信号を左折します。「真弓山 長弓寺」と石柱が建っているのでわかりやすいと思います。
参道の入口には大鳥居があります。
お寺なのに鳥居? と思われるかもしれませんが、長弓寺の境内にはかつての鎮守社であった伊弉諾神社(いざなぎじんじゃ)があり、この大鳥居は伊弉諾神社の鳥居です。この鳥居をくぐって奥に進むと無料の駐車場があります。
訪れたのは2023年6月8日。参道には色とりどりのあじさいがきれいに咲いていました。
訪れた時点でもじゅうぶん華やかで美しかったですが、花の間には蕾も多くあり、例年の咲き具合と照らし合わせると、6月の中旬過ぎに見頃を迎えそうです。
同じ株で違う色のあじさいが咲いているものもたくさん見かけました。グラデーションになっていて美しいですね。
あじさいをスケッチをする人や写真を撮っている人もたくさんいらっしゃいましたが、人が多すぎず、落ち着いて鑑賞できるのも魅力。参道を行ったり来たりして、あじさいを存分に楽しめます。
あじさいを眺めながら歩いていくと、噴水のある蓮池があらわれます。こちらもとても趣があって絵になります。
そして、あじさいを愛でたあとは、ぜひとも本堂をご覧ください。
長弓寺の本堂は鎌倉時代の寺院建築を代表する貴重なもので、建築物としては生駒市で唯一国宝に指定されているのです。
森閑とした中にたたずむ本堂を前にすると自然と厳かな気持ちになります。
本堂を囲むように深い緑の木々が茂っていて、交通量の多い富雄川沿いからほんの少し入った場所にこんなにも静かな場所があることに驚きます。
本堂にお参りした後は、またあじさいを眺めながら来た道を戻ります。
本当に色も形も様々なので、自分のお気に入りを見つけてくださいね。筆者は淡いブルーのあじさいがお気に入りです。
あじさいは晴れでも雨でもそれぞれの美しさで楽しませてくれるので、この時期にしか見られない美しい景色を見に、ぜひ足を運んでみてください。
真弓山 長弓寺
住所:奈良県生駒市上町4446(薬師院)
電話:0743-78-2468