なぜ日本を走るハーレーの走行性能はダメなのか?理由と改善するためのカスタム3選
キングオブモーターサイクルと評されることもあるハーレーダビッドソン。
大型バイク免許を取得したらハーレーダビッドソンを買いたい!という方も多いはず。
筆者も大型バイク免許を取得後に購入したのはハーレーダビッドソンのXL1200Rロードスターでした。
見た目がど真ん中ストレートのスポーツスターですが、しばらく乗ってみて思ったのは、
- 思ったよりパワーがない
- 乗り心地があんまり良くない
二つの点に不満を感じ始めました。
当時バイクパーツメーカーに勤務していて、スポーツスターは日本でも人気だったのでパーツ開発を開始。
いくつかのパーツを開発、装着することで大幅に性能が改善されました。
1:前後サスペンション
日本とアメリカでは道路事情や乗る人の体格が異なります。
それが理由なのか、乗り心地は微妙。。。
初めに開発したのはフロントフォークスプリングとリアサスペンションでした。
スポーツスターはバリエーションモデルが広く、モデルによってリアサス長は異なります。感覚としては短いモデルはカチカチ、長いのはフワフワといった感じです。
いずれのモデルもバネが縮んだ後の「抑え」。いわゆるダンパーの効きが弱いのが特徴です。そのためダンパーが効いているリアサスに変更すると動きが激変します。
フロントフォークはスプリングが共通でモデルによってアルミのカラーで長さが調整されています。
いずれのモデルもスプリング、ダンパーともに弱いのが特徴。スプリングを少し固め、オイルを硬めにすることで節度が出ます。
2:マフラー
日本国内モデルと本国では装着されているマフラーが異なります。
排気ガス規制の関係で日本国内モデルは抜けが抑えられており、本来のパワーが抑えらています。
そのためアメリカ国内モデルに採用されている通称「北米マフラー」のサイレンサーに変えるだけで大幅にパワーアップします。
筆者もスポーツスター用マフラーを開発しましたが、XL1200Rに装着してみたところ、馬力を測定するシャーシダイナモ上で10馬力以上の向上が見られました。
メーカー純正のマフラーはバランスが良いのが普通で、通常はスリップオンで馬力が向上するのは極めてまれです。
両国の規制の違いによってこのような状況が生まれたのでしょう。
3:インジェクションコントローラー
筆者の愛車XL1200Rは2008年式だったのですが、インジェクション初年度でした。
今や大概のバイクは燃料噴射がコンピューター制御のインジェクションが採用されています。
こちらも規制の関係で国内と本国モデルではセッティングが異なり、国内モデルは燃調が薄くセッティングされています。
ノーマルでも希薄燃焼でオーバーヒートしやすいので、マフラーやエアクリーナーを好感した際には必須のチューニングとなります。
エンジンの発熱量を抑え、パワーも一段階太くなるのでお勧めです。
カスタムは青天井なので気を付けよう
ハーレーユーザーはカスタム欲が強い印象があります。
カスタムパーツが超豊富なので、色々カスタムしたくなる気持ちはわかりますが、まじで青天象なので注意が必要です。
個人的には上記3点と見た目を好みに変えるカスタムを少しするぐらいがちょうどいいと思います。