韓国は「41年に一度の寒波」 地方で大雪、ソウルでは地下鉄駅の水道管破裂も
日本でも「年末に向けての強い寒波」「日本海側の数年に一度レベルの大雪」が報じられているが、韓国でもクリスマス明けからかなりの寒さになっている。
要は日本と同じ低気圧・寒波の影響だ。これが朝鮮半島にも歴史的な寒さをもたらしている。
韓国内では22日くらいから「今年はホワイトクリスマスになる」との予報もあったが、日本と同じく、多く雪が降り始めたのは26日からだった。
26日のソウルは、最低気温-15.5度を記録。各メディアは「1980年12月以来、41年ぶりに同月の最低気温を更新した」と報じた。
週が明けた27日月曜日には、出勤時間が始まる午前6時に地下鉄3号線ファジョン駅の天井の水道管が破裂。負傷者はなかったものの、駅構内への入り口が水浸しになり、やがて凍ってしまった。
寒さをより一層痛感させる一幕となった。
一方、ソウル以外の地方都市では大雪の影響も見られた。
25日~26日は国土の西側で40cmの積雪。「聯合ニュース」は全羅南道で雪の重さに農場のビニールハウスが崩れる様子を報じた。
さらには南端に位置し、ふだんは南国情緒で知られる済州島までが40cmの積雪に見舞われ、現地の空港が閉鎖する事態に。YTNは「大雪で滑走路が使用できない」と報じた。
27日には「寒波注意報」がソウルから、東にも移っていった。多くの韓流ドラマの撮影地である江原道でも寒さや大雪が”続出”。平昌五輪の開催地でもあった大関嶺(テガンリョン)ではこの日の国内最低気温の-17.3度を記録した。
韓国気象庁は、ソウル首都圏の寒さは28日まで続き、いったん30日には緩むと予報。しかし31日から再び例年を4~5度下回る気温になるとしている。1月1日の予報は「晴れ」だ。
いっぽうすでに40cm級の積雪がある全羅南道や済州島は、31日から再び積雪の予報も出ている。同庁は乾燥による火災発生や、屋外での勤務者への寒さへの配慮などを呼びかけている。
「韓国経済」は「寒さでも巣ごもり生活」と報じ、新型コロナの感染も拡大するなか、家で過ごすためにヒーターやミールキット(食材とレシピがセットになった商品)の売れ行きが伸びていると伝えた。