きょう韓国で「運命の大学受験」 いくつ解けます? ”第2外国語・日本語の問題”
突然ですが、問題です。
下線部の表記が正しいものを答えよ(正解は本文最後に)。
韓国の大学入試で行われる「日本語」の問題のひとつだ。この問題は2019年の2問目で出され、配点は1点。序盤の簡単な問題という位置づけだ。
日本のニュースでもちらっと報じられるのではないか?
11月18日は韓国の大学受験の日だ。
「大學修學能力試驗」
韓国では一般的に”修能(スヌン)”と呼ばれる。
1993年よりアメリカのシステムを倣うかたちではじまった。私立大学も含め、多くの大学が参加。年明け以降の各大学の2次試験へと続く。
この”修能(スヌン)”に日本語の試験もある。
選択科目として一日の最後に行われるのだ。
午前8時10分までに入室完了
1.国語
2.数学
昼食
3.英語
4.韓国史 および 社会/化学/職業探求
5.第2外国語 / 漢文 17 : 00 ~ 17 : 40 (40分) 30問
学生たちは英語以外に必ず、第2外国語もしくは漢文を受験しなければならないのだ。
選択可能な言語は下記の通り。
ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、日本語、ロシア語、アラビア語、ベトナム語、漢文から1科目を選択。
なぜこの科目が実施されるのかというと「高校の授業に第2外国語があるから」。
日本による統治終了後、韓国内の教育カリキュラムを定めるにあたりドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語が第2外国語に定められた。このうち、ソ連との関係悪化からロシアが除外され、1969年にスペイン語が追加された。
そして1973年に日本語が追加される。筆者は1997年にソウルに留学したが、その際にも周囲には「私、ひらがな、カタカナ程度なら読めます。第2外国語でやったので」という韓国人学生が非常に多かった。
これが大学入試で採用されたのは2001年からだ。
このなかでの「日本語人気」は…
2001年~09年はでは選択者数がダントツの1位だった。
しかし…近年は別の言語に押されてきた。「アラビア語」や「ベトナム語」。理由はごくシンプル。「簡単だから」。あまりにも簡単なため「アラビア語ロト」という言葉までも生まれたほど。選択した学生は宝くじに当たったようもの、という意味だ。
では、実際に「大學修學能力試驗」の第2外国語科目・日本語ではどんな問題が出されているのか。
試験問題は主催者(教育省から権限を委任された大学教育過程評価院)側により公開されている。
「過去問」のうち、2016年と19年の問題から”面白そうなもの”、(引用の範疇を考慮し)あと2問だけをチョイス。
意外と難しい? ぜひともトライを。
【対話の内容から分かることは?】
【文章の内容と一致するものは?】
こういったレベルの問題を、韓国の受験生たちはきょう(18日)17時から解いていく。
正解:1問目=⑤/2問目=④/3問目=②