大物との契約が破談したジャイアンツは「同じ代理人」の選手と契約するのか。あるいは売りつけられる!?
サンフランシスコ・ジャイアンツは、打線をグレードアップしたいと考えていて、そのための資金も用意している。
地元出身のアーロン・ジャッジには、9年3億6000万ドルの契約を申し出たらしい。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンやUSAトゥディのボブ・ナイテンゲールによると、ジャッジと再契約を交わしたニューヨーク・ヤンキースは、1年4000万ドルを上乗せし、ジャイアンツが提示した年数と金額に揃えたという。
続いて、ジャイアンツは、ブランドン・ニモに契約を申し出たようだ。こちらは、ニューヨーク・ポストのマイク・プーマらが報じている。ジャイアンツが提示した契約は不明ながら、ニモは8年1億6200万ドルでニューヨーク・メッツへ戻った。
その後、ジャイアンツは、カルロス・コレイアと13年3億5000万ドルの契約で合意に達した。けれども、締結には至らなかった。ジャイアンツがコレイアの身体状態に懸念を示し、コレイアは12年3億1500万ドルでメッツに入団することになった。
ジャッジ、ニモ、コレイア……。次のターゲットは、この選手なのだろうか。サンフランシスコ・クロニクルのスーザン・スラッサーは、こうツイートしている。「ジャイアンツはマイケル・コンフォートにいくらかの興味を抱いているらしい、驚かないで:彼はスコット・ボラスの顧客」
ジャッジとニモは違うが、コレイアはボラスを代理人としている。
コンフォートは、2014年のドラフト全体10位だ。来年3月に30歳となる。2017~19年には、それぞれ、27本、28本、33本のホームランを打った。選球眼も悪くない。昨オフにメッツからFAとなった際は、NBCスポーツ・ベイエリアのアレックス・パブロビッチが「ジャイアンツは左打者を探していて、コンフォートも候補の一人」と報じていた。
だが、ジャイアンツは、コンフォートと同じ左打ちの外野手、ジョク・ピーダーソンを迎え入れた。コンフォートは、どの球団とも契約を交わすことなく、FAのまま1年以上を過ごし、現在に至っている。今オフ、ピーダーソンは、クオリファイング・オファーを受け入れた。
昨シーズン、コンフォートは、序盤に右太腿裏を痛めた影響なのか、125試合で14本塁打にとどまった。また、今年1月に右肩を痛め、4月に手術を受けた。故障歴のあるボラスの顧客という点は、コレイアと共通する。