【高校野球】宮城県ピックアップチーム/メンバー紹介・上
きょうから2日間、石巻市民球場(入場無料)で、石川県高野連奥能登選抜と、仙台六大学野球連盟選抜(1年生)と交流戦を行う宮城県ピックアップチームのメンバーを2回に分けて紹介する。高校生には、選抜チームの一員として臨む意気込みなどを聞いた。
※開催に関してはこちら
日程は下記の通り。
【8月3日(土)】
10:00 宮城県高野連選抜 VS 石川県高野連奥能登選抜
PM 震災遺構見学(旧石巻市立大川小学校)、震災交流会
【8月4日(日)】
09:00 石川県高野連奥能登選抜 VS 仙台六大学野球連盟選抜(1年生)
13:00 宮城県高野連選抜 VS 仙台六大学野球連盟選抜(1年生)
まずはスタッフ、マネージャー、投手、捕手編。
【スタッフ】
強化委員長/平塚誠/角田(南部)
監督/小原仁史/泉松陵(中部)
コーチ/阿部克彦/登米(東部)
コーチ/榊良輔/名取北(南部)
コーチ/阿部翔人/仙台一(中部)
責任教師/穀田長彦/宮城広瀬(中部)
【主務】氏名/高校(地区)/出身中学
【阿部くるみ/名取北(南部)/みどり台】
Q.ピックアップチームはどうですか?
「誰もがいいプレーができ、チームとしてまとまっていて本当にかっこいいなと思います。また、積極的に自分から動ける選手が多く、そういうところが強さなんだろうなと感じています」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「この県選抜は、私が甲子園の次に目指していた舞台でした。チームの戦力になれるよう、ベンチワークなど、今までやってきたことを発揮し、少しでもチームの力になれたらいいなと思います」
【飯田雛子/富谷(北部)/高森】
Q.ピックアップチームはどうですか?
「本当に楽しくて、次の活動日を待ち遠しく感じています。集まったばかりでも雰囲気がよく、また、上手い選手は自分から発信する力があるなと思います」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「ここまでの練習試合で勝っているので、石川県にも仙台六大学にも全勝してほしいなと思います。短い期間ですが、応援したいなと思える選手たち。私にできることはなんでも言ってもらい、100パーセントで応えられるようにしたいです」
【投手】背番号/氏名/高校(地区)/投打/身長・体重/出身中学
【7/熊谷太雅/東陵(東部)/左左/185センチ・64キロ/石越】
Q.自分はどんな選手ですか?
「自分は身長が高い左ピッチャーで、ストレートに角度があります。いろんな変化球もあり、三振を取ったり、打ち取ったりできるピッチャーです。持ち味はコントロール。自分のカウントを有利にして、バッターが嫌なピッチャーだと思います」
Q.ピックアップチームはどうですか?
「みんな、すごく仲がいいのでとても楽しいです。団結力もあり、お互いに支え合って頑張っているなと思います。これまではライバルでしたが、そういう選手が仲間にいるというのは心強いです」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「しっかりコンディションを整え、チームに貢献したいです。石川県の奥能登選抜の選手や大学生との交流も楽しんでいきたいと思います」
【10/石川恭祐/仙台三(中部)/右右/173センチ・73キロ/七北田】
Q.自分はどんな選手ですか?
「球が遅いので、コントロールを大事にしています。変化球と考えて投げることが持ち味だと思っています」
Q.ピックアップチームはどうですか?
「レベルが高くて、びっくりしています。県内有数の人たちが来ているので、プレーに関してはレベルの違いを感じています」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「滅多に交流できない方々との対戦になるので、しっかりとコミュニケーションを取れる2日間にしたいなと思います。他の高校3年生よりも長く高校野球ができているので、自分たちができることに感謝しながら、楽しみながらやりたいなと思っています」
【11/小塚光貴/仙台城南(南部)/右右/179センチ・69キロ/山田】
Q.自分はどんな選手ですか?
「自分は大きく曲がるスライダーとコースに投げ分けられる真っ直ぐが持ち味だと思っています。それをインコースとアウトコースに投げ切って バッターを打ち取るのが自分のピッチングです」
Q.ピックアップチームはどうですか?
「楽しいです。みんな上手いので、そこでどう自分の存在を出せるか。レベルの高い人たちが多い中で『負けないぞ』という気持ちになり、いつもよりも力が出せるのではないかと思っています」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「試合では勝つことを目的にし、いろんな高校から集まっている中でチーム一丸となって、なんとか2勝したいです。石川の方たちや大学の方たちと交流して、この先につなげていきたいなと思います」
【18/藤田大和/柴田(南部)/右右/176センチ・62キロ/角田】
Q.自分はどんな選手ですか?
「長所は闘志をむき出しにして、相手バッターに対して向かっていくこと。また、持ち味の真っ直ぐやスライダーで三振を取るというのも自分のプレースタイルです」
Q.ピックアップチームはどうですか?
「各ポジションにレベルが高い選手が多いですし、ピッチャー陣も層が厚いです。こういうチームを経験できて光栄だなと思うようなチームです。日に日に仲が深まり、1つのチームとしていい段階になっているかなと思います」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「大会運営をしていただいている人たちに感謝の気持ちを持ち、相手に敬意を持ちながら2試合とも勝ちに行き、いい思い出になるような試合にしていきたいなと思っています」
【19/赤間洸太/東北学院(中部)/右右/172センチ・70キロ/東北学院】
Q.自分はどんな選手ですか?
「県選抜に入り、ストレートでは他のピッチャーには勝てないと思いました。その中でどうやって特徴を出すか。自分はタテとヨコのスライダーで三振を取るということを心がけています」
Q.ピックアップチームはどうですか?
「みんな、上手いので驚きの連発です。守備だと、『そこ、捕ってくれるんだ』と。また、打ってくれるので、失点しても楽に投げられています」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「楽しく、というのが一番です。県選抜のコーチ陣には抑え方がたくさんある、と引き出しの多さを褒めていただいたので、そこを見てほしいです。また、自分たちも13年前に被災しているので、奥能登選抜の選手たちと通じるものもあると思います。自分の家は塩釜で、自宅の目の前まで津波が来ました」
【20/新沼櫂我/日本ウェルネス宮城(東部)/右右/174センチ・71キロ/大船渡一(岩手)】
Q.自分はどんな選手ですか?
「真っ直ぐ主体のピッチャーなので、真っ直ぐでガンガン押して、テンポよく抑えていくところが持ち味だと思います」
Q.ピックアップチームはどうですか?
「みんな、トップレベルなので、打球が飛んだところに上手い人がいて、しっかりアウトを取ってくれます。明るくて、一人一人が野球を楽しそうにやっているので、雰囲気がいいチームだと思います」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「自分が投げるイニングに責任を持って全うし、ゼロで抑えていきたいです。自分は大船渡市の出身。震災で家は大丈夫でしたが、親戚などが被害に遭いました。奥能登の選手たちとは元気づけられる交流をしたいと思います」
【捕手】背番号/氏名/高校(地区)/投打/身長・体重/出身中学
【2/庄司智哉/名取北(南部)/右右/175センチ・74キロ/北角田】
Q.自分はどんな選手ですか?
「どの方向にも強い打球を打てる選手だと思っています。また、名取北では4番でしたが、足も使い、小技も上手く交えながらプレーできる選手だと思います。盗塁とかも果敢に狙っていくのですが、まだ(取材時)塁に出られていないので、アピールできていません。守備ではピッチャーから頼られるキャッチャーを目指してきました。今、レベルの高いピッチャーのボールを受けられていることが幸せです」
Q.ピックアップチームはどうですか?
「すごく雰囲気が良く、面白い人たちばかりです。宮城県の中心選手となった人たちと一緒に野球をできるということで自分の技術が向上できると思うので、本当に幸せだなと思います」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「大学でも野球を続けようと思っているので、打つ方では、大学生選手のボールに対してどうすれば上手くアジャストできるかを考えたいです。キャッチャーとしてはバッターの弱点を見つけ、ピッチャーのボールを生かして打ち取りたいです。また、震災に関する交流もあるので、今、野球ができていることは当たり前ではないということも改めて感じながら交流できればいいかなと思います」
【12/相澤純之介/仙台(中部)/右右/171センチ・72キロ/八木山】
Q.自分はどんな選手ですか?
「自分は肩と足が持ち味。二塁送球タイムは1秒91です。キャッチャーとしてはバッターの嫌がるコースや球種を考えて配球しています。また、ピッチャーに積極的に声をかけ、一人で投げさせないようにすることを考えています」
Q.ピックアップチームはどうですか?
「いろんな高校の人と話せるところと、レベルの高い環境で野球ができることが楽しいです」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「1月1日の地震で辛い思いをした奥能登の選手たちと試合をするということで、本気でやるということが支援になると思います。なので、一生懸命プレーしたいです。大学生とは、練習試合を通して高校生だと三振してくれたり、打ち取れたりする球でも当ててくるので一味違うなと感じています。そういう経験も活かしたいです。震災交流会では災害があった時のために学びを深めていこうと思います」
【22/千葉虎太朗/石巻(東部)/右右/170センチ・78キロ/稲井】
Q.自分はどんな選手ですか?
「バッターとしては長打力があります。高校通算本塁打数は18本です。キャッチャーとしては、盗塁を刺せるところと、リードが持ち味です」
Q.ピックアップチームはどうですか?
「毎日、楽しいです。全員が選ばれたメンバーなので、能力が高いですし、みんな自立していて、すごく楽というか。キャッチャーとして楽な感じですね」
Q.どんな2日間にしたいですか?
「大学生には絶対に負けないんで。年が1個上ですけど、年齢は関係なしに倒したいと思います。石川県のチームと戦う時は宮城の人も石川の人も見ていて元気になるような試合をしたいと思います。自分は震災前、女川に住んでいて、アパートは津波で流され、母親も亡くなりました。石川県の人も地震で大変な思いをしているので、そういう気持ちは理解できるかなと思っています」
(写真はすべて筆者撮影)