「あなた、それ、自意識過剰なんじゃないの?」【自意識過剰とは何か?】について語ります。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。自意識過剰とは?
今日は、「自意識過剰とは何か?」というテーマでお話したいと思います。
はじめに、自意識とは、自分自身についての意識のことを言います。
そして、自意識過剰とは、自分に意識が向き過ぎることを言います。特には、自分が他人からどう見られているか、意識しすぎることを、自意識過剰と言います。
ここで、自意識過剰な人の性格特徴をご紹介したいと思います。
1.自分の外見が気になる。
自意識過剰な人は、自分がどう思われているかを非常に気にします。服装はおかしくないだろう? 髪型は変じゃないだろうか? 等々。
2.ひとり反省会をする。
自意識過剰な人は、友人や知人と別れたあと、ひとりで反省会を開くことが多いです。「あの時、自分はああ言ったけれど、相手の人はどう思っただろうか?」「何であんなことを言ってしまったのだろうか?」「私はど思われたのだろうか?」等と悶々と考え、ネガティブな気持ちになります。
3.自分を有能な人に見せたい。
自意識過剰な人は、自分の話をする時、話を盛るくせがあります。少しでも自分を良く見せて、周りから高評価を得ようと思うため、自分の話をする際に、つい自分を大袈裟にアピールしてしまうのです。
4.他人の視線が気になる。
人と会った時、自分に向けられる視線を過敏に感じ取ってしまうのが、自意識過剰な人の特徴です。自意識過剰な人は、他人の視線が気になるし、自分の視線の置く位置もつい気にしてしまうのです。
以上です。以上、ザックリと4つご紹介しました。
如何ですか?
あなたは、自意識過剰ですか? そうでもないですか?
続いて、「自意識過剰」になる原因を探っていきましょう?
1.自分に自信がない。
自意識過剰になってしまう1番の原因は、「自分に自信がない」ということにつきるかと思います。実際、人前で失敗した、恥をかいたという経験が多い人は、他者かの反応が非常に気になってしまうものです。
2.人間関係で心傷ついた経験がある。
過去に人間関係で心傷ついたことがある人は、他人が怖くなってしまうというトラウマを抱えていることが少なくないです。それで、人に対して恐怖心を抱くようになってしまったため、相手の些細な言動を、過敏にキャッチしてしまうようになってしまうのです。
3.完璧主義者である。
完璧主義者は、自意識過剰になりやすいです。「なんでも完璧にこなさないといけない」と思っているため、自分がうまく出来なかった時に、周りの反応がつい気になってしまうからです。
以上です。以上、ザックリと自意識過剰になる原因を3つご紹介しました。
誰もが少しは自意識過剰です。
他人のことより、自分のことに意識が向く、それが人間の本来の姿です。
けれど、自意識過剰の度が過ぎると心の病になってしまいます。
自分の服装はおかしくないだろうか? 自分の髪型は変じゃないだろうか? 自分の喋り方は、どうだろうか? 等と必要以上に考えると、社交不安障害になってしまいます。
視線恐怖症や醜形恐怖症などという心の病も、他人の目を気にしすぎた結果です。
ときおり、「私は、他人のことばかりを考えているのであって、自意識過剰ではない」とおっしゃる人がいるのですが、「自分が他人からどう見られているか?」「 自分が他人からどう思われているか?」が気になっているのですから、やっぱりそれは、自意識過剰と言っていいかと思います。
誰もが少しは、自意識過剰なのですが、思春期の頃になるとそれは激しくなります。小学校ぐらいまでは、自分と他者の違いをそれほど感じなかった人でも、中学・高校にあがるにつれ、自分と他人は違うんだと気付かざるを得なくなります。そして、この頃、困ったことに、性欲が急に強くなり、異性を意識し出します。自分は異性からどう写っているのか、どう見られているか、気になるようになるというわけです。
前髪を1ミリ短く切り過ぎた、顔にニキビが出来た、等という理由で学校に行きたくなくなってしまうのもこの頃の特徴です。実際、自意識過剰から不登校になってしまう人も少なくないです。
では、「どうしたらいいのか?」「どうしたら自意識過剰から抜け出せるのか?」については、また次回お話したいと思います。
というわけで、今日は「自意識過剰とは何か?」というテーマでお話させていただきました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。