朝より昼が寒い!?雨とともに気温降下で前日比マイナス10度も…「寒さ」いつまで?:気象予報士解説
8日は本州付近で雨が降るところが多く、次第に雨の範囲は狭くなるものの、日中にかけてひんやりした空気が入り、前日と比べると気温が10度も低くなるところが出てきそうです。
寒気と暖気の境目を吹く偏西風が本州付近まで南下してきたことで、日本の南の海上で新たに発生する見込みの台風(19号)は列島に近づかずに東へ離れて行く見込み。
まだまだ汗ばむ陽気の日はありますが、ようやく季節が進みそうです。気象予報士が解説します。
最高気温が朝に!?雨域は時間とともに縮小
8日は秋雨前線が太平洋上まで南下し、朝の段階では九州北~山陰、北陸・関東内陸などで雷を伴って雨が強まるところもありそうです。
日中にかけては少しずつ雨の範囲が狭くなっていきますが、関東など夜にかけてもぐずつくところがあるでしょう。
朝は比較的気温が高いところが多いものの、日中にかけてあまり上がらず、特に関東に関しては次第に前線の北側の高気圧の縁辺を回る北東風が入るため、日中の方がむしろ低いところも出てきそうです。
15時の気温の予想は東京で17度と前日比マイナス12度、水戸でも前日比マイナス10度の17度と、10度以上低くなる地点も。朝の「暖かさ」で判断して薄着をしすぎないよう、服装に気をつけてください。
「秋」は最低気温からやってくる
9日(水)は東海・関東や、仙台など東北の一部では曇りや雨が長引きますが、そのほかは晴れ間が出るでしょう。
8日に急にやってきた「寒さ」は、仙台や東京では10日(木)頃まで続く予想ですが、東海以西では9日にはもう、日中は汗ばむ陽気が戻って来そうです。
ただ、朝晩の気温が20度を切る状態はこのさき広い範囲で続く見通し。多くの人が上着が欲しくなる気温が20度以下なので、トレンチコートなどのアウターを出そうか出さまいか迷っている場合は、このあたりで出して使い始めるのがおすすめです。
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