Yahoo!ニュース

これなら大丈夫!「捨てる」に前向きになれる4つの方法

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は片づけの仕事をして11年、「捨てる」ことを強制はしませんが、やはり女性を中心に苦手に感じる人が多いです。

実際に使っているかどうかという目の前の現実より「もったいない」という感情が表に出るのでしょう。

そこで今日は「もったいない」と思って捨てられない人が、捨てることに前向きになれる4つの方法を紹介します。

その1.モノに第2の人生を用意する

まだ使えるモノなのに、使っていない状態は一番よくありません。家に使いもしないモノが溜まり、使いもしないモノに収納スペースを奪われ管理に時間を取られます。

まだ使えるのに捨てるのはもったいないですが、だれか使ってくれる人がいたらどうでしょう。ずいぶん気持ちが楽になるのではないでしょうか。

だから、まだ使えるモノは使いたいと思いくれる人に使ってもらうのが1番です。

自分のおもちゃを年下のお友達に譲るためにキレイに洗い準備をする子ども
自分のおもちゃを年下のお友達に譲るためにキレイに洗い準備をする子ども

しかし、注意点があります。

「これはまだ使えるから、誰かにあげたい!」そう思った時に、パっと思いつく友人や身内に一方的に譲るのはよくありません。

相手だって家にいれるモノを選ぶ権利があるのです。

あくまでも、モノの第2の人生を用意してあげるのですから喜んで使ってくれなければ意味はありません。だから喜んでもらってくれる人に譲るのが一番です。

そうでないと、本来は自分がするべきである「何かを捨てる」という行為を、別のだれかに押し付けているようなものです。

その2.寄付をする

また、古着を送ることでそれが発展途上国で必要とされるワクチンになったり、タオルや毛布を動物保護団体が必要としていることがあります。

我が子も小学校6年間使用したランドセルを海外に送る団体に届けています。

自分が興味がある活動をしている団体に寄付するのが1番なので、どんな寄付の方法があるか調べてみるとよいでしょう。

手間はかかりますが気持ちよくモノを手放すことができ、人や社会の役に立てるのであればこんなうれしいことはありません。

その3.自分が楽な方法で売る

いつかフリマアプリで売りたいからと洋服が家に山積みになったままの人がいます。

確かに、捨てるモノがお金になったらお得ですが、実際に行動に移すことができているでしょうか。

私も以前フリマアプリにチャレンジした事があるのですが、写真を撮って、値段をつけ、商品説明を考え出品し、質問が来たら返答し、値下げの交渉に応じ、売れることになったらその人に連絡をとってラッピングをして送る。

この工程が、私はめんどくさいと感じてしまい以後ほとんどしなくなってしまいました。

モノを売るのが目的ではなく、まずは捨てて家をスッキリさせることが目的なのでとにかくモノを家の外に出すことが優先です。

たまに出品するくらいならよいですが、いつか出品しようと思いモノが山のように積みあがっているのであれば、あまりにお金にならなくてもリサイクルショップにまとめて持ちこむほうが成果が出るのが早いです。

1円でも高く売る!のではなく無理のない方法で売ることが大事なのです。

その4.保留

捨てられないモノは無理に捨てなくてもよいので「保留」と言う方法をとってみてはいかがでしょうか。

例えば、食器棚にあまり好きではない食器が並んでいませんか。

人から頂いたモノだと余計に捨てにくいですが、使わない食器、しかもあまり気に入らない食器が棚にいつまでもあったところで使うことはないし、出し入れの際に邪魔になりいいことは一つもありません。

そういった食器は、捨てるのではなく抜き出しまとめて移動させましょう。

移動先は食器棚の目につかない1番の上の段でもいいし、段ボールにまとめて別の場所へしまっておいてもよいです。

服も同じです。クローゼット内にある着てないけど捨てることができない服を、とりあえずクローゼットから抜き出してみましょう。

「捨てる」かどうか考えるのは今は保留にし、今使いたいモノしかない暮らしを試して欲しいのです。

大切なのは、今そしてこれからが過ごしやすいかどうかです。

使いたい食器だけが食器棚に並んでいたり、クローゼットを開けたら着たい服しか並んでいない生活をしてみたら、出し入れがスムーズになるかもしれません。お気に入りのモノが並んでいる様子を見てとても気持がよくなるかもしれません。

そして移動させたモノがなくても平気なことに気づけば、捨てることができるかもしれないのです。

自分は「捨てられない」と決めつけて行動しないのが1番もったいないです。

自分にできるかもしれない方法をとりあえずやってみる、そうすることで家の中に不要なモノが停滞しないようになり、家の中に残るモノの量と質が厳選され少しずつ暮らしが変化していくでしょう。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

藤原友子の最近の記事