噂が噂を呼ぶ韓国の「日本埋蔵金(金塊2トン)騒動」の続報 ついに侵入者逮捕!
戦前日本人が韓国の全羅北道・益山市の農場に隠匿したとされる金塊2トン(時価1200億ウォン相当)の「埋蔵金騒動」(11月5日既報)を巡って初の逮捕者が出た。
(参考資料:韓国に隠匿したとされる「日本埋蔵金」騒動 金塊2トン(時価1200億ウォン)は出るか!?)
現地の情報によると、逮捕されたのは30代の青年「B」。「B」は今月6日、「金塊が埋蔵されている」と噂されている「大橋(テギョ)農場」の家屋に浸入し、探索していたところ付近の住民の通報を受け、駆け付けた警察官に現行犯逮捕された。
益山市珠峴洞(チュヒョンドン)にある「大橋農場」は1907年に「大橋」という性の日本人が韓国に渡り、開拓した農場で、家屋は7年後の1914年に建てられた。益山市が昨年10月に「日本統治時代の収奪の象徴」とし4億5千万ウォンで購入し、現在は国家文化財に登録され、立ち入り禁止となっている。
「大橋農場」の家屋を巡っては今春「敗戦時に日本人農場主が日本に持ち出すことができず倉庫の地下を6メートル掘って金塊を2トン埋めていった」「農場主だった祖父から埋蔵の話を聞いた日本人の孫が金塊を掘り出そうとしている」との噂が飛び交っていた。
噂は噂を呼び「親日の韓国人財産」(780億ウォン相当)と「日本人財産」(105億ウォン)をこれまで探し出して、国家に帰属させていた独立運動家及びその遺族らの団体である「光復会」がこの夏に市及び文化財庁に対して発掘許可と事前探査の許可を申請したことから一気に拡散し始めた。
益山市はこの場所に抗日独立運動記念館を建てることを理由に「光復会」の申請を不許可としたが、「光復会」が承服せず、9月に全羅北道の行政審判委員会に不許可取り消し請求を申請したため道と市、そして「光復会」が合同で先月(10月)現場を検証したものの探査、発掘にはいたらなかった。
「光復会」は現場検証の際に家屋内の疑わしい場所の階段下部分のコンクリート床が掘られていることを問題視したが、市は「荒らされた床は2019年に階段を修復した時の跡である」と説明し、「根拠のない噂で文化財を棄損させるわけにはいかない」として、金塊と盗掘の有無の確認を求める「光復会」の要望を受け付けなかった。
市当局の否定にもかかわらずネットでは今でも「映画の世界の話のようだが、出るのでは?一旦掘ってみたらどうか?」「深い海の底でもないのにたった6メートルぐらいならば一日で白黒が付くのでは?」「埋まっているならば、掘り出して、没収して独立運動家の子孫らに分けては」「当時、金塊2トンを所有していたとは信じられない。仮に埋めたとしても、もうとっくに掘り出されているのでは」「日帝時代の湖南(全羅道)平野の経済規模は半端ではなかった。十分にあり得る話だ」等々の書き込みが殺到している。
警察は模倣犯を警戒し、「B」逮捕の事実を伏せていた。しかし、情報が漏れたため12日になって発表したが、「B」容疑者も「埋蔵金騒動」を「ネットを通じて知り、好奇心から忍び込んだ」と供述している。
なお、地元の警察は9年前にあった大邱市の「桐華寺金塊埋蔵騒動」や鬱陵島での「ロシア宝船騒動」に関わった「A」なる人物が背後にいることから投資誘致の詐欺的行為との見方を強めている。
「桐華寺金塊埋蔵騒動」は「A」が2012年6月に文化遺産に指定されている桐華寺の下に「金塊40kgが埋蔵されている」として発掘のため文化財庁に国家指定文化財現状変更許可を申請したことが発端となった。
この「A」なる人物は2008年に韓国に入国した脱北者で「北朝鮮にいた時、韓国出身の父から『朝鮮戦争当時財産を処分し、桐華寺に金塊40kgを埋めた』と聞いていた」と主張していたことから当時、文化財庁は専門家の立ち合いと安全対策を取ることを条件に許可したが、「A」はどういう訳かこの条件を受け入れなかったため発掘作業は行われなかった。
「ロシア宝船騒動」とは日露戦争の1905年に鬱陵島沖で日本軍の攻撃を受け沈没した「ドンスコイ号」のことで「現在の価値で150兆ウォン相当の財宝が積載されている」との噂が出回っていたが、一昨年「船舶引き揚げ投資詐欺事件」に発展し、関係者が起訴され、有罪判決を受けていた。しかし、船は引き揚げられず、事の真偽は今もって不明である。
今回の益山市の「埋蔵金騒動」も「大邱の埋蔵金を知った日本人の孫が『A』氏に発掘を依頼した」との噂が流れたことから火が付いた。