【東御市】Sarryさんは祢津在住のアーティスト。「キラキラ」「つぶつぶ」した作品を描きます。
Sarryさんは、美術系の学校などに通った経験がまったくない「本能系」アーティストです。
東御市祢津在住という縁もあって、田中駅前の「とうみ食堂」で今年8月に1か月間、作品が展示されました。
今年のワインフェスタでライブペイントした、大きな作品は今も「とうみ食堂」に飾られています。(2024年12月23日現在)
また先月、上田市秋和にオープンした「Sweets Art Cafe&Gelato Story」でもSarryさんの作品を鑑賞できます。
鹿教湯温泉にある足湯カフェ「文殊テラスDeear Cafe」(ディアカフェ)にも、Sarryさんが描いた数々の作品があります。
里山の風景を眺めながら足湯を楽しむ、このお洒落な席のアートもSarryさんが手がけました。星のように見えるのは、太陽や風や植物、土の中の微生物、そういった「自然の子たち」の命の光だそうです。
「自然の子たちに任せれば不安を感じることなく、必ず素敵なものができる!」という、説明がつかないけれど確固たる自信をもって、2日間で描きあげたそうです。
またオーナー様やスタッフの方々のお人柄も、力を与えてくれたそうです。「このカフェをどういう場所にしたいのか」というオーナー様のお気持ちに共感できて、描く前からワクワク感があった、とも伺いました。
Sarryさんは、目の前にいる人の模様や色が脳内スクリーンに浮かびあがって見えるそうです。上の作品は、ディアカフェのオーナー様から感じた模様や色を描いた作品です。
Sarryさんが絵を描き始めたのは、ちょうど5年前の12月のこと。それまでも、壁面に巨大な絵を描いているアーティストの姿などを見て「いいなぁ」「羨ましいなぁ」という感覚がずっと残っていたそうです。
その感覚がなんだったのか?と掘り下げたとき、それはSarryさんの心底からの「やってみたい!」という強い衝動だったそうです。
ところが「自分の内面をなんとか出したい」と始めてはみたものの、何をどうしたらいいのかわからず、試行錯誤の日々でした。
「最初の2年間はもがきながら描いた、黒色や原色が多めの作風でした。」と振り返るSarryさん。それは怒りや哀しみを「我慢してきちゃった」それまでの人生を吐き出す作業でしたが、一方で「やっと出せた!」という喜びも感じました。
その「もがいて出しきる」作業を経たことで「キラキラ」「つぶつぶ」した作品が描けるようになった、「人の心」や「場所」の中にある「光」に反応できるようになってきた、と自己分析されていました。
人や土地のエネルギーを感じたり、誰かと出会って心が躍ったりした時に、溢れ出したものを描いてきて、この5年間におよそ300の作品が生まれました。
この先、Sarryさんが誰と出会って何を感じて、どんな作品が生まれてくるのか、楽しみに待ちたいと思います。
住所:上田市鹿教湯温泉1510-2
営業時間:10時30分~16時30分、ランチ11時 30分~14時30分
定休日:月~木曜