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【河内長野市】年越しそばから女性下着まで!市外の人が羨ましくなる魅力いっぱいふるさと納税返礼品を紹介

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市では今年の8月から市長が変わりましたね。そして西野市長の施策のひとつに営業部長の公募があり、最終的に469人が申し込んだとのこと。そして営業部長の下にふるさと納税課が誕生するということを以前記事にしたことがあります。

実際には担当課の「担当」は入らないとのこと
実際には担当課の「担当」は入らないとのこと

さて「ふるさと納税」は外貨を稼ぐ(市外からの税収)ためのものとして、来年度から専門部署を置くほど力を入れるというのはわかったのですが、そもそも「ふるさと納税」というものがとても気になりました。

過去にはモックルのぬいぐるみが返礼品だった時期がある
過去にはモックルのぬいぐるみが返礼品だった時期がある

なぜならば、ふるさと納税は、ネット通販をするかのように気軽に参加できるように感じている一方、ふるさと納税の返礼品は市民が購入できないという事実も知りました。となれば、ふるさと納税は市民にどう関係しているのかわからなくなりました。

とはいえ、市がわざわざ専門部署を置き、それを市長肝煎りの営業部の傘下に置くとなれば、ますます気になりましたので、市の担当者にふるさと納税について問い合わせたところ、11月や12月から新たにふるさと納税の返礼品が増えたとと聞きました。そこでもっと詳しくお話を聞くために、市役所に出向きました。

まず、ふるさと納税が市民にとってどうメリットがあるのか担当者に伺うと、一言でいえば市民サービスの向上ということ。一例をあげると、通常の税収入とは別に「ふるさと作り基金」というものを設け、スポーツ施設の再編事業に生かします。例えば南花台に建設予定としているサッカースタジアムも、ふるさと作り基金から拠出しているとのこと。

今でこそ、上でも書いたような通販サイトのひとつのような雰囲気になっているふるさと納税ですが、本来ふるさと納税には自治体の応援という意味合いもあります。例えば河内長野で生まれ育った人が大学進学や就職を機に、他の自治体(都会)に引っ越してしまうと、どうしても都会に税収が集まります。

こうなると河内長野のような郊外のニュータウン地域では税が集まりにくいという側面が出てくるのですが、都会に住んでいても育んでくれた地域や好きな地域に納税することで応援しようという事業が、ふるさと納税制度なのです。その他にもふるさと納税制度のご紹介外部リンク)によれば、以下のような寄付金の使い道が選べるとのこと。

  • 森林の保全育成に関すること
  • 高齢者福祉の推進に関すること
  • 緑化の推進に関すること
  • 奨学金の給付に関すること
  • 子どもの教育補償に関すること
  • 国際化及び多文化共生の推進に関すること
  • ボランティア等の市民活動の支援に関すること
  • 子育て支援に関すること
  • 文化財の保護及び活用に関すること
  • 産業の振興に関すること
  • 文化及び芸術の振興に関すること
  • 図書館の充実に関すること
  • 社会教育及び青少年の健全育成に関すること
  • 地域医療の充実に関すること
  • スポーツの振興に関すること
  • その他(市長に任せる)

さて、ふるさと納税という制度そのものは、2008(平成20)年の地方税法改正で始まったそうですが、始まった当時はふるさと納税という制度での寄付は少なかったとのこと。徐々に納税額が上がっていったそうで、2013(平成25)年度は4,000万円の納税額でした。

河内長野市提供:令和1~5年度のふるさと納税額、単位は円
河内長野市提供:令和1~5年度のふるさと納税額、単位は円

転機が訪れたのは、今から6年前の2018(平成30)年度です。この年から「ふるさと納税」に力を入れていこうということで、出品数を大幅増加した結果、初めて1億円を突破しました。そこから急激な右肩上がりとなり、最盛期は2020(令和2)年度です。この時はついに5億円を突破しました。ところが、以降は減少傾向になりつつあります。

税収が減った理由はいくつかあるようですが、そのうちのひとつとして、従来のふるさと納税の返礼品の見直しが国によってなされたのです。「河内長野のデザインのものであってもそれを作っている場所が市外であれば対象外になってしまい、主力商品を返礼品から外しざるを得なくなった」と担当者は言います。

ということで減少しつつあるふるさと納税の額を上げるにはどうしようかと考えた時、納税する人は「返礼品」の魅力で納税していることは間違いないので、魅力的な返礼品開発を強化します。こうして河内長野市内で作られた魅力ある商品やサービスを新たな返礼品として発掘し、11月、12月に新しく増えたのです。

ということで、以下魅力的なふるさと納税の返礼品をいくつか紹介しましょう。

1、麺坊蕎麦博(貴望ヶ丘)

南花台の麺坊万作、富田林のうら田など、南河内地域には蕎麦の名店が多くありますが、貴望ヶ丘にある麺坊蕎麦博さんもそんな名店のひとつです。2020年公開の映画「鬼ガール」の撮影場所としても知られています。1976(昭和51)年創業のいつも行列ができる人気店。人気過ぎて中々近づけなかった私も今年の9月にようやく行けました。

麺坊蕎麦博さんのふるさと納税の返礼品は、年越しそばです。年末には4,000食ものそばを販売する名店が、現在ふるさと納税の返礼品として予約を受け付け中で、12月31日にお届けするとのこと。年越しそばには「にしん」「味付きおあげさん」「かけ」「ざる」から選べます。

毎日、丁寧に石臼で引いたそば粉を使用しているそば職人の店主。市の担当者がプロのカメラマンを伴って撮影にあがった際に、蕎麦が出来て30秒以内に撮影をするようにと、撮影の出来上がり具合でダメ出しをするほどのこだわり。それだけ美味しいそばを作ることに情熱を燃やしている蕎麦職人が作る蕎麦は、新しい年を迎える前日にふさわしいと言えるでしょう。

2、HEAVEN Japan(木戸)

HEAVEN Japanは女性下着のメーカーです。以前取材したことがあります。過去にふるさと納税の返礼品としての実績があったそうですが、しばらく休止していたとのこと。しかし、今年の11月からふるさと納税の取り扱いが復活しました。

女性の下着や身体の悩みを解決する下着ブランドとして「脇肉キャッチャー」「夜、寄るぶら」「尻まる子ちゃん」「タニマドンナ」「胸不二子ブラ」など、ユニークな名前で人気の「適正下着」がふるさと納税の返礼品として手に入るとのこと。

また、松田社長は河内長野愛がひときわ熱いとのこと。市の担当者によれば、市と連携した数々の取り組みをしているそうで、一例をあげれば、ごみ減量の取り組みやトイレットペーパーの寄贈などを行っています。

3、ユーザー株式会社(寿町)

ユーザー株式会社と言ってもピンと来ないかもしれません。しかし、上原西町にあるフィールドジャックというアウトドア用品を扱っている店舗なら知っている方も多いと思います。フィールドジャックさんの運営会社が、ユーザー株式会社なのです。

リアル店舗のフィールドジャックさんとは別に、ANOBAというブランドを立ち上げて通販でアウトドア商品が購入できますが、その中でふるさと納税の返礼品になるものがあります。12月から取り扱いが開始されました。

「こちらです」と、市の担当者の方が画像のものを持ってきました。これはマルチエアマットと呼ばれる空気を入れて使うマットです。空気が入っていない段階ではコンパクトにまとめられるようになっていて、広げた時にはシワシワになっていますね。

空気を入れて使うアウトドア商品と言えば、ふいごのような空気を送り込むポンプを使ったり、口を使って風船を膨らませるように空気を送り込んだりという印象ですが、こちらの商品はそれらとは違い、黒いキャップを少し動かすだけで、中に入っているスポンジの作用により自動的に空気を送り込むような仕組みになっています。

このように膨らんでしわがほとんどなくなりました。こちらの商品は改良品で、以前は15分くらいかかったものが1分程度で空気が入り込むそう!同様に空気を抜くのも驚くほど簡単です。

アウトドア商品として開発したものですが、災害時にもとても役立つもの。さらに画像のようにボタンがついているため、複数の商品をボタンでつなげればより広いマットとしても使えるのです。こんな便利の良い商品がふるさと納税の返礼品にあるのです。

4、TONE(寿町)

TONEさんは、ワークワクワク河内長野でもおなじみの工具の会社ですね。

例えばこちらのように工具が一式そろう商品などが、ふるさと納税の返礼品として人気とのこと。

もうひとつがこちらです。トルク管理のトルクとは、ねじを回したりひねったりする力のことです。トルクが強すぎるとねじに力がかかって場合によってはねじ穴が壊れるため、トルクを管理する必要性がありますが、こちらの商品は工具に取り付けるだけでトルクを管理できるという優れものです。こちらも返礼品として人気が高いそうです。

5、ギフト・ミヤユキ(南花台)

南花台にあるギフト・ミヤユキさんもふるさと納税の返礼品の人気が高いところです。

ギフトミヤユキさんでは、奈良漬やみかんバウンドケーキなどがふるさとの納税の返礼品として利用できます。

特に奈良漬にはこだわりがあり、無添加樽出し製法を用いているそうで、昔ながらの奈良漬が味わえるわけですね。

6、天野酒湖底熟成酒(滝畑ダム)

河内長野の酒蔵「天野酒」さんの日本酒の返礼品は、滝畑ダムの協力の元、滝畑ダムの湖底に日本酒を沈めて熟成したものをふるさと納税の返礼品として提供しています。以前取材したときに聞いた話では、天野酒さんによると、湖底は温度が一定なので熟成させるのにとても良いとのこと。

こちらが湖底熟成酒です。日本酒が好きな私は市内に酒蔵「天野酒」さんがあるのが河内長野に引っ越しして良かったと思った理由のひとつなんです。ところがこのお酒は市内に住んでいると手に入らないわけで、これは市外の人が羨ましいと感じました。

もうひとつ、湖底ではありませんが、滝畑ダムのリムトンネル内に熟成させた僧坊酒があります。700日ですから2年弱熟成させるわけですが、飲んだ人の感想によれば、その色の通り紹興酒を連想する味とのこと。

市の担当者の話では、今年から滝畑ダムの熟成酒の返礼品に専用のダムカードを付属したことで、ダムカードマニアと思われる人からのオーダーが多かったとのこと。画像は通常の滝畑ダムのダムカードですが、これとは違うレアものがあるとなればマニアは間違いなく欲しくなりますよね。

7、その他

南天苑
南天苑

ふるさと納税の返礼品のうち河内長野自慢のものは他にもいろいろあります。一例をあげると次の通り。

  • 豆の蔵元の豆菓子
  • 南天苑の宿泊チケット
  • 菊水産業の国産つまようじ
  • 広栄社の国産つまようじ
  • 喜一・プシューケ・歩絵夢のお食事券

このほか、人気で入荷待ちのため詳しくは書けませんが、ゴルフのロストボールに関係している返礼品を扱っている市内の企業があるとのこと。

ふるさと納税は、返礼品がもらえないために住んでいる市民にとっては無縁のものと感じます。しかし、行政サービスの向上につながるだけでなく、市外の人が市を応援するために存在するものです。市の魅力あふれる返礼品を入口として、市のことを知って応援ほしい、そして機会があれば訪れてほしいとの思いがあります。

歩絵夢
歩絵夢

もし、市外の友人や知人の中にふるさと納税を検討している方がいたら、魅力的な返礼品がとても多くある河内長野市のふるさと納税を紹介してみてはいかがでしょう。

河内長野市役所

住所:大阪府河内長野市原町1丁目1-1
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 河内長野市役所前下車すぐ

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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