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【韓国シリーズ第1戦】5年連続シリーズ出場のトゥサン サヨナラ勝ちで初戦を制す<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラ打を放ったオ・ジェイル(写真:トゥサンベアーズ)

今年の韓国KBOリーグ・韓国シリーズ、公式戦1位のトゥサンベアーズと準プレーオフ、プレーオフと勝ち上がった3位のキウムヒーローズの対戦が22日にソウルのチャムシル球場で幕を開けました。

第1戦は9回裏、トゥサンが7-6でサヨナラ勝ち。初戦を制しました。

試合は2-1でトゥサンリードの4回裏、トゥサンが4点を挙げて、6-1とリードを広げます。

前半戦はトゥサンの先発ジョシュ・リンドブロム投手が要所を締め、トゥサンペースで進みましたが、6回以降、両チームともリリーフ陣がマウンドに上がるとキウムが主導権を握ります。

キウムは6、7回と先頭打者が出塁し、6回に3点、7回に2点を挙げて6-6の同点としました。

トゥサンは5回以降得点なく迎えた9回裏、この回の先頭1番パク・コンウ選手は、放ったショートフライが相手のエラーとなって出塁。続く2番チョン・スビン選手はバントヒットを成功させて無死一、二塁とします。

1死後、4番キム・ジェファン選手が四球で歩いて満塁とすると、5番オ・ジェイル選手がセンターオーバーのタイムリーヒットを放ち、三塁走者が還って、トゥサンがサヨナラ勝ちを収めました。

敗れたキウムは3番のイ・ジョンフ選手が4安打するなど中軸は得点機を作るも、4回表の無死満塁のチャンスで無得点に終わるなど、プレーオフで活躍を見せた下位打線がつながらず、リードを奪うことが出来ませんでした。

◆「6度目のVか、初優勝か」

韓国シリーズは全7戦。先に4勝した方がこの年の優勝チームです。公式戦1位チームがシリーズで敗れた場合、準優勝(2位)という扱いになります。

トゥサンは5年連続13度目の韓国シリーズ出場(前身のOB含む)。キウムは前名称のネクセンヒーローズとして出場した、2014年以来5年ぶり2度目です。トゥサンは6度目のシリーズ制覇、キウムは初優勝を目指します。

◇10月22日(火)の結果

・韓国シリーズ第1戦

 トゥサン 7- 6 キウム(チャムシル)

 勝:イ ヨンチャン

 敗:オ ジュウォン

⇒ 2019年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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