縞模様は全て手描き!あんこたっぷり重量級の「西瓜まんじゅう」は榮太樓總本舗さんの夏季限定の人気商品
皆さん、夏季休暇中はご両親やご親戚なり、ご友人なり普段なかなか会うことのできない人たちとの時間を満喫なさっておりますでしょうか?帰省はなにかと億劫…とおっしゃる方の気持ちもわかります。混雑を避けて会いに行くという方もいらっしゃるでしょう。
さて、立秋を迎え暦の上ではすでに秋。とはいえ、まだまだ涼を与えてくれるような食べ物が美味しく感じられますね。
今回はこれからどちらかへお招きいただいた際の手土産や贈り物、残暑見舞いとして相応しいお饅頭、日本橋の老舗「榮太樓總本舗」さんの「西瓜まんじゅう」をご紹介。
なんと、こちらの薯蕷饅頭。総重量は約200グラム。コンビニで販売されている、やや大きめの(やや大きめというのが重要)黒糖饅頭を見たことがあるでしょうか。およそその二倍。大きめの、二倍です。
夏の清涼感をそのまま宿したかのような黄緑色の肌に、それよりももう一段濃い緑色で描かれた模様は、職人さんが一本ずつ丹念に描いたもの。スン、と鼻を近づけてみれば、どことなく爽やかな香りが。なるほど、正体は色付けにも用いられている抹茶ですね。
このまま丸かじりも夢があって非常に惹かれますが、縦縞に沿って包丁を入れれば、なんと見事な西瓜!!
ある程度の保形性を要するため、若干厚手のふかふかとした皮に隙間なく包まれているのは、ほんのり色付けされた白餡。淡い紅色のあんこもしっかり練り上げられ、舌先で絡めとるというよりはじっくり溶かしていくような質感です。
しかし、非常にきめ細やかで水分量も計算されているため、パサついているという印象はなく、それでいてあっさりとした甘さも暑い日のお饅頭としては重宝したいところ。種に見立てた黒胡麻のエッジのきいた香ばしさは、白餡の甘さと絡み合い、深煎りのアイスコーヒーと見事なハーモニーを奏でてくれました。
和菓子の魅力のひとつが様々な表現力。日本特有の四季や時の流れに思いを馳せ、色形、香りによりそのものを脳裏に描けるように甘く誘う和菓子たち。
西瓜をまるかじりすることも、半分にカットしたスイカにかぶりつくことも困難ではありますが、お饅頭であれば叶いますよね。
シャクッじゅわり、ではなく、ふかふかしっとりという正反対の食感で西瓜を堪能した立秋後の朝食でした。
※尚、こちらは店舗での販売のみとなりお取り寄せでは対応しておりません。
販売は8月15日までを予定しているとのことです。(公式SNSより)
最後までご覧いただきありがとうございました。
柳谷ナオ
<榮太樓總本鋪・本店>
公式サイト(外部リンク)
東京都中央区日本橋1-2-5
03-3271-7785
10時~18時(喫茶は8時~ L.o.16時30分)
定休日 日曜日