大晦日の『晦』の意味は? 実は『みそじ』の”みそ”と同じだった?
12月31日。今日は『大晦日(おおみそか)』ですね。2024年が間もなく終わろうとしています。みなさんはどんな1年でしたか?
この『大晦日』という言葉、当たり前のように使っていますが、どのような意味か知ご存知ですか? 今回は、元テレビ局芸能記者で現・フリー記者のコティマムが、『大晦日』の意味について解説します。(構成・文=コティマム)
「月が出ない」という意味を持つ『晦』
大晦日の『晦』という字は、音読みで「カイ」、訓読みで「つごもり」「くらい」「くらます」、そしてこの一文字でも「みそか」と読みます。
もともと「月が隠れて出ないこと」「月が出ず暗い」などの意味があり、『月隠』=「つごもり」と読みます。ちょうと今日の2024年12月31日は新月。月が出ないので、まさに「つごもり」ですね。
そして『晦』には、陰暦で「月の末日」「月の最終日」という意味があります。この「末日」という意味ですが、陰暦は月の満ち欠けで暦が決まっていました。新月を1日として、月が隠れる『晦』の頃がだいたい30日だったことから、「30日」を「30(晦)の日」として『晦日』と呼ぶようになったのです。
しかし新暦に変わったことで、末日が30日ではなく31日になる月も出てきました。そのため『晦日』はぴったり30日ではなく、「月の末日」「月の最終日」とされるようになったのです。28日でも、29日でも、31日でも『晦日』となります。12月は31日間ありますが、31日が末日なので『晦日』なのです。12月の末日は1年で最後の大々的な末日なので、『大晦日』となります。
ちなみに、30歳のことを「みそじ」と呼びますが、これは『晦日』が「30日」を意味していたことからきています。30=晦(みそ)で、「みそじ=30歳」です。
大晦日は、年明けに「年神様(歳神様)」をお迎えし、祀るための準備を行う日とされています。年越しそばを食べながら2024年を振り返り、心の中を整理して、2025年を清々しい気持ちで迎えていきましょう!
ちなみに、お正月飾りの準備はすみましたか? 実はお正月飾りの植物や色にも、さまざまな意味がこめられています!詳しくはこちらの記事から→お正月飾りを自分で作ってみた! 松や南天にこめられた意味やお正月に使う色は?【26日から飾ろう!】
みなさま、2024年の大晦日。よいお年をお過ごしください!