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認知症になっても困らない【かしこい買い物の方法】介護福祉士が漫画でわかりやすく解説

こんにちは。認知症のケアサポーター『夢 はるか』です。
わたしはホームヘルパーや通所介護の現場で15年以上働く介護福祉士です。
介護の仕事をしながら、子どもの頃から好きだった漫画を描くことを通して、一人でも多くの人に認知症や介護のことを知っていただければと考え、Yahoo!ニュースへの寄稿を続けています。

老化に伴い認知機能が低下してくると、買い物が少しずつ難しくなってきます。

レジで財布からお金を出すのに時間がかかって、長い列を作ってしまったり、同じものを毎回買ってきたり・・・

うまくいかないことが増えると、しだいに買い物から足が遠のいてしまいますね。

しかし、買い物は脳にとても良い刺激をもたらします。

認知症の進行を防ぐためにも、せっかくの外出の機会を減らしたくないですね。

今日は、認知症になっても困らない【かしこい買い物の方法】を、いつものようにイラストを交えながらご紹介します。

1.『買わないものメモ』を持っていく

『買い物メモ』は当たり前ですが、『買わないものメモ』を書いてみましょう。

本当は要らないのに、ついついいつも買ってしまうもの。

家には十分にあって買う必要のないものを、買い物の前に書いておきましょう。

そうすることで、買い物の途中で

「あら?あれはまだあったかな?」

と心配になって、

「一応買っておこう」

となることを防ぐことができます。

2.冷蔵庫の中を写真に撮る

メモを書くのが面倒な人は、スマホで写真を撮りましょう。

たとえば冷蔵庫の中を撮っておけば、買い物の途中で、

「あの食材、まだあったかな?」

と思ったときに、すぐ確認できます。

写真なら、見るだけですぐに分かりますからね。

3.誰かと一緒に買い物に行きましょう

「写真を撮ることも難しい」という人は・・・

一緒に買い物に行ってくれる人を見つけましょう。

買い物にはお金が必要ですから、支払いなどの金銭トラブルが起こりやすいといえます。

だからといって、せっかくの外出の機会をあきらめてしまうのはもったいないですね。

一人暮らしの人でも、たまに様子を見にくる家族や、定期的に来てくれるヘルパーさんと一緒に買い物に出かけてみましょう。

信頼できる人と一緒に買い物に行くことで、安心してショッピングを楽しむことができますよ。

また、買い物に行く道筋で、それまで知らなかった世界を見たり、新たな人との出会いがあるかもしれませんよ。

認知症予防活動としての買い物

買い物に行くことで、

・メモを作って

・お店まで歩き

・メモをお店で見て

・品物を選び

・本当に必要かどうか確認し

・会計して

・袋に詰め

・安全に帰宅する

という一連の作業が行われます。

『買い物』という行為を通して、ずいぶん頭と体を使っていることがわかりますね。

このように買い物は、生活の中で頭と体を存分に使い、認知症の進行を予防する効果的なだといえるでしょう。

参考文献:あたまとからだを元気にするMCIハンドブック 国立長寿医療研究センター 2022

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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