トイレがいつも清潔だと、気持ちがよいですよね。定期的に掃除をしたい場所ですが、間違ったやりかたでは、逆に汚れが酷くなったり、破損の原因になることも。意外と知らない「トイレ掃除のNG行為」を、お掃除スペシャリストが解説します。

NG行為⒈トイレットペーパーでから拭きする

お掃除シートを出すのが面倒で、トイレットペーパーでそのまま便座を拭いてしまうことはありませんか。床や壁なら問題ないのですが、便座はNG！今はほとんどの便座がプラスチック製。トイレットペーパーでから拭きすると、細かな傷がついて、逆に汚れが付着しやすくなってしまいます。便座のフタも同じ。トイレットペーパーを使う場合は、必ず濡らしてから拭くようにしましょう。専用のクリーナーを使うと、トイレットペーパーがボロボロになりにくいのでおすすめです。

NG行為⒉便座をアルコールで拭く

お掃除講座をすると、「NGとは知らなかった！」と言われるのが、「便座をアルコールで拭く」こと。濃度の高いアルコール除菌スプレーや消毒用アルコールを使って便座を拭くと、プラスチックの変色やヒビ割れの原因になってしまいます。じつは筆者も失敗した経験が。数年前、毎日のようにアルコールで便座のフタを拭いていたら、見事にヒビ割れてしまいました。プラスチック製の便座や便座のフタ、リモコン部分には、アルコールはNG！必ずトイレ用洗剤を使ってくださいね。

NG行為⒊日常的に強い洗剤を使う

面倒なトイレ掃除は、なるべくラクしてキレイにしたいですよね。SNSなどでは、業務用の強い洗剤を使用して、ラクに汚れを落とす方法をよく見かけます。市販の家庭用洗剤なら、酸性・中性・アルカリ性を問わず使えますが、強酸性や強アルカリの業務用洗剤は、汚れ落ちがよい分、使い続ければ素材を傷めます。プロに依頼するときなど、「ここぞ！」というとき以外は使用しないようにしてください。

正しいトイレ掃除のしかたは？

キレイに保つには、こまめな「ついで掃除」が1番。トイレに行ったついでに、トイレ用シートでササッと拭く。1回でトイレ中を掃除しなくても、便座だけ、床だけ、壁だけなど、「ついでに」できる範囲で大丈夫。便器内の黒ずみ汚れには、週に1度程度、かけて流すタイプの洗剤を使うとよいですよ。無理はせず、続けることが大切です。こまめに掃除していれば、強い洗剤を使う必要もないですよね。正しいお掃除法で、なるべくラクに、トイレのキレイを保ちましょう。

トイレ掃除をラクにするコツを知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。→【トイレ掃除をラクに】簡単にキレイをキープできる3つのコツをプロが伝授！

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※記事の内容は記載当時の情報です。※記事内容は個人の感想や見解を含みます。※洗剤は、使い方と使用上の注意をよく読んでご使用ください。