「健康とスポーツを新機軸としたスポーツ先進都市」として「スポーツ都市宣言」をしている町、赤穂。その拠点となる「赤穂市民総合体育館」に、今年度より進化系の自動販売機が続々登場しています。な～～んと「エイエイオー」と勝どきをあげるラッピング自販機もあるという情報をキャッチ。早速、体育館に取材に行ってきました。

一緒に勝どきをあげられるラッピング自販機

赤穂市民総合体育館は、赤穂市中心市街地から少し南の赤穂城南緑地公園の一角にあります。「イオン赤穂店」や「主婦の店赤穂店」が並ぶ県道32号を南へ。赤穂市民病院の向かい側が体育館に一番近い駐車場になります。

その話題の自販機、駐車場から橋を渡って体育館に行く玄関前アプローチの一角にあります。

いわゆるラッピング自販機で、忠臣蔵の名場面のイラストが7枚使われています。
観光振興の一環にと、人通りがある一番目立つ場所に設置しました。

こちらのイラスト、赤穂市の観光大使で忠臣蔵文化愛好画家、イラストレーターのもりいくすおさんによるもの。
『早わかり忠臣蔵絵本』の中から、名場面を描いた9点を提供してもらい、さらにその中から7点を選び、時系列に並べられています。
江戸城松の廊下の刃傷から、赤穂城明け渡し、大石の辞世の句までの6点が側面に、最大の見せ場、討ち入りの場面が正面の取り出し口のところにレイアウトされています。

一番の名場面なので、正面に配置しましたが、商品取り出し口や紙幣の挿入口があるので、ラッピングには苦労したそうです。
商品を買うときに喋るということで、興味津々。早速コインを入れてみました。
「時は今、ここにそろいし同志は47人（しじゅうしちにん）」と大石内蔵助らしき男性がしゃべりはじめ、商品を選択していると「いざ、討ち入りでござる」と。そして、商品を出している時に「エイ、エイ、オー」と勝どきを3回。いいや～～～ん。赤穂にふさわしいでござる。

高校生が面白がって、ドリンクを買って、みんなで何度も「エイ、エイ、オ～」と勝どきをあげることもあるとか。

「赤穂でもいろんなところで売っていただいてる絵本の絵で、既存のデータを観光課さんにご提供するだけだったので、そんなに重たい執着でもなかったのですが、いざ、送っていただいた、設置された画像を見ると、とたんに興奮しました。第２の故郷、赤穂に錦を飾れたような気分。話題にしたSNSでは、皆さんが喜んでくれて、これもまた幸せでした。いますぐ飛んでいきたい気持ちで、いてもたってもいられません」と、もりいさんからもコメントをいただきました。

もりいさんの声のバージョンがあってもいいのではと勝手に思っています。

超進化型自販機に注目

館内には他にも、いろいろな自販機があるので、紹介しましょう。
こちら、災害対応自販機です。バッテリー内蔵型なので、災害時無償で飲料を提供できるもの。取り出し口の左上のモニター部分には、気象情報や地震情報などが流れるそうです。
赤穂市民総合体育館は、災害時の避難場所でもあるので、こちらがあるとありがたいですよね。

お次はこちら、特殊なドリンクが出てくる超レアな自販機です。
どんなシステムなのかはわからないそうですが、買うまでは液体、買ったら固体になる自販機で、西播磨初登場だとか。

早速買ってみました。
対象商品は、みなさまおなじみ「三ツ矢サイダー」ですが、コインを入れてボタンを押す、別段購入方法は変わりません。
取り出し口から出すと、ほら！上の方から凍り始めるんです。
え～～～、まじか。見たことも聞いたこともない～～～。
これら超進化型自販機は、1階のジム入り口前、自販機コーナーにあります。

喫茶室にも多彩な自販機が

こちら喫茶室です。
まだまだ珍しい自販機はありますよ。

ビスコやキットカットなどのお菓子が入ったタイプ。

こちらカロリーメイトなど、バランス栄養食が入ったもの。
こちらは以前からあったそうですが、街中では、あまり見かけませんよね。

ほら、懐かしいでしょ。
今はあまり見かけないけど、昔はこの手のカップヌードルやうどんの自販機、結構ありましたよね。

パンの自販機もレアなのでは。
何種類かあるのもうれしいですね。

実は、赤穂市民総合体育館と城南緑地運動施設の指定管理者が、2022年度から神姫バスグループの「神姫トラストホープ」（姫路市）を中核とする「赤穂S＆Ｐマネジメント共同事業体」に選定されたばかり。
「市民の皆さんへのアピールとして、まずは自販機を設置しました」と、神姫トラストホープの岡田さん。

自販機は、館内8台、バラ園や野球場など屋外に4台あるそうです。
野球場近くの義士ラッピング自販機は、売り上げの一部を赤穂観光協会に寄付しているそうなので、しっかり活用してください。

レアな自販機、楽しいので、体育館に行く機会がなくても、わざわざ買いに行ってくださいね。