政治に受け身で期待する(しない)のではなく、若者からの仕掛けで政治を変えていく。成人の日を終えて
成人の日はやはり一つの人生の節目だと思う。
別にこの日を境に、飲酒が可能になるとかそういうわけでは別にないし、地域によってはゴールデンウイークとかに成人式の式典をやる場所もあるわけだけど、これほど、「成人」=「若者」=「日本の未来!?」に関した話一色になる日は他にはない。
自分は若者は「未来を作り担う存在」だと自分なりに捉えている。
そして、「社会を良くする力」である政治に、若者の声がもっと届き、そして若者自身も政治を自分事として捉えることが必要だと感じ、「若者と政治をつなぐ」活動をかれこれ7年以上行ってきている。
自国のために役立つことはしたいが投票に行かない若者
若者は政治に関心がないし、選挙にも行かないというのは別に最近に始まったことではなく、20代の投票率が他の世代より低いのは昭和44年からずっと一緒です。(衆議院選挙において)
社会と接している期間が少なく、いい意味でも悪い意味でもしがらみがなく、子供を持ったりといった守るべきものがおらず、医療・年金・介護・年金といった政治と直結する自分事の関わりもないからだろう。
しかし、最近の若者の投票に行かない理由が少し違ってきている。
それは、「投票に行ったって若者の声は届かないから投票に行かない」というもの。少子高齢化・人口減少の進む日本において人口が少ない若者は、人口が多い上の世代には数では勝てないという判断です。
だから、政治に興味関心がないわけじゃないし、政治に声も上げたいけど投票には行かないという人がいます。
そして投票に行かないからといって国のことや社会のことへ関心がないわけでもない。
「自国のために役に立つと思うようなことをしたいですか?」――。この問いに対し、日本人の若者の54.5%は「はい」と肯定的に答える。この調査は内閣府が昨夏に公開した「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」の1項目で、日本・韓国・アメリカ・英国・ドイツ・フランス・スウェーデンの13歳から29歳の若者に対し行われた。上記の問いに対して、肯定的に答えた割合は日本(54.5%)が、調査対象7カ国の中で最も高い数字である。
若者の声が社会・政治の議論の場にのぼる仕組み、声を上げる経験を積むことができる教育を
成人の日の各論説やSNSでの投稿の中に、「成人の義務として投票に行こう」「社会の一員として」的な発言を多く見かけた。
間違った話ではないのだが、若者にとって関わりにくい仕組み、若者の声が届かない構造を変えることなく、そこにただ若者を引き込もうとするだけでは何も世の中は変わらないし、若者も参画しない。
人口減少・少子高齢化という状況にどう立ち向かっていくか。
数の少ない若者の声を本当に知りたいのであれば、各審議会などに若者をもっと入れ、ネット投票の導入や、投票場所を変えるなど投票の物理的なハードルを下げるべきだ。
また、親が未成年の子どもの代わりに複数票を行使できるドメイン投票や、世代別選挙区の導入などの議論も進めるべきだ。
そして、「社会に役に立つと思うことをしたい」若者が、アクションを起こすための場づくりと、アクションを起こす経験を多く積む教育・地域活動なども充実させるべきだ。
政治に受け身で期待する(しない)のではなく、若者からの仕掛けで政治を変えていく
マクロミル社が行った新成人対象のアンケートによれば、これからの日本の政治に「期待できない」割合は81%。
しかし、同時に7割が、自分たちの世代が“日本を変えてゆきたい”と思っているそうだ。
2015年 新成人に関する調査~就職や年金など将来に不安を抱くも、7割が“自分たちが日本を変えたい”~|マクロミル
若者からの仕掛けで、どんどん政治を変えて日本を変えていきたいと自分は考えている。
もちろん、日本を変えていく方法は政治に限ったことではない。
しかし、日本を変えていく方法の一つとして政治の影響・存在の大きさは無視できない。ひきつづき、「若者と政治をつなぐ」活動を続けていきます。
中野区の成人式で企画をやり、多くの新成人の熱量を感じることができて、よい刺激になった。