これまで日本人選手所属なしのレッズだが、日本プロ野球界からの移籍は秋山翔吾が2人目
海外フリーエージェントとしてメジャー移籍を目指している秋山翔吾が、シンシナティ・レッズと3年契約に合意したと日刊スポーツが報じた。
レッズと言えば、メジャーリーグ30球団中、これまで唯一日本人選手が所属したことがなかったチーム。
1964年に村上雅則がサンフランシスコ・ジャイアンツでメジャー・デビューを飾ってから57年の歳月を重ねて、ようやくメジャー全球団で日本人選手がプレーすることになる。
秋山は日本人初となるレッズの選手になるが、実は日本プロ野球でプロデビューを飾った選手がレッズに移籍するのは秋山が2人目だ。
フリーエージェント権を持たない日本球界の選手がメジャーへ移籍する手段として使われるポスティング・システムが誕生したのが1998年のこと。
初年度にポスティング・システムを利用した日本人選手は皆無だったが、ドミニカ共和国に在るカープ・アカデミー出身で、広島東洋カープに所属していたアレファンドロ・ケサダとティモニエル・ペレスの2人のドミニカ人選手が同システムを使ってのメジャー挑戦に手を挙げた。
ペレス獲得に対して入札した球団はなかったが、ケサダを40万1ドルで落札した「メジャーで初めてポスティング・システムで日本プロ野球界の選手を落札した球団」こそがレッズだった。
ケサダはマイナーリーグ契約を結んでレッズに移籍。「メジャーの新人ドラフ対象選手だったら上位10位以内に指名される実力の持ち主」と評されたケサダ。2Aで5年間プレーしたが、メジャーに昇格できずに引退した。
また、レッズと契約した初めての日本人選手も秋山ではない。
今年8月11日に田澤純一がレッズとマイナー契約を結んでいる。日本プロ野球でプレー経験のない田澤は、レッズの3Aで2試合に登板したが、メジャー昇格はならなかった。