転売キラー? マスク50枚入「お1人様500点限りです」
一時期、高騰していた使い捨てマスクの市中価格が下がってきています。
平常時は50枚入り500円前後だった箱入りの使い捨てマスク。4月ごろには、1箱が4000円前後に高騰していましたが、ここ最近は、50枚入り2000円前後にまで落ち着いてきており、ネットの通販サイトでも、同等の価格で販売されているケースが増えてきました。
そんな中、一部で話題になっているのが、製造業などの現場向け商品の通販サイト「モノタロウ」で販売されている、箱入り使い捨てマスクです。
フィルターを不織布2枚で挟んだ3層タイプのプリーツマスクで、これといった特徴はなさそうな商品ですが、注目されているのが、赤い文字で書かれた購入制限です。
ブルー50枚入り(税別1790円)は「お一人様500点限りです」、ホワイト30枚入り(税別1190円)は「お一人様600点限りです」。
現場向けとはいえ、50枚入りを500箱(合計2万5000枚)も一度に購入する顧客はなかなかの大口でしょう。上限まで購入したいユーザーは、それほど多くはなさそうです。
過去を振り返ると、3月、トイレットペーパーの品薄騒動が起きていた時、スーパーマーケット「イオン」の一部店舗がトイレットペーパーを大量陳列し、「おひとり様10点まで」と掲示することで、入荷体制が整っていることをアピールしていた例がありました。
モノタロウのマスクの「一人500~600点まで」表示についても、十分な在庫があることをアピールする意図があるのかもしれません。ここまで潤沢に在庫があるなら、購入した人が利益を上乗せして転売することも難しそうです。
ただ、マスク価格は新型コロナ流行前よりもまだまだ高い水準です。今後もマスクが必要な場面は多そうですし、需給が落ち着いてきて、さらにお手頃になるとよいのですが……。