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ダルビッシュ有が開幕戦で最も警戒すべき打者!? 直近の対戦2試合でどちらもホームラン

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)Mar 25, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月1日の開幕戦で、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)はペトコ・パークのマウンドに上がり、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに対して投げる。

 Dバックスの選手のうち、「1番レフト」が予想されるデビッド・ペラルタは、これまでにダルビッシュと4試合で対戦し、9打数4安打、2本塁打、2四球、3三振を記録している(レギュラーシーズン3試合、ポストシーズン1試合)。打席はそう多くなく、2017年のヒットは2本とも内野安打だが、2019年の2本はどちらもホームランだ。過去2年にダルビッシュから2本塁打を記録した選手は、ペラルタとアリスティーディス・アキーノ(シンシナティ・レッズ)の2人しかいない。

 スタットキャストのデータによると、2019年4月20日の第1打席のホームランは、84.7マイルのスライダーを捉え、その1週間後の試合の第3打席――現時点では最後の対戦――は、93.7マイルの速球(4シーム)を弾き返した。2本目の飛距離は448フィート。2019年にペラルタが打ったホームラン12本のなかで、最もよく飛んだ。この年の本数は多くないものの、2018年には30本塁打を記録している。

デビッド・ペラルタ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)Mar 29, 2021
デビッド・ペラルタ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)Mar 29, 2021写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 また、一塁を守り、打順は3番か4番に入るはずのクリスチャン・ウォーカーは、2019年にダルビッシュと2試合で対戦し、二塁打1本を含む5打数2安打を記録した(この他、2017年に死球の1打席)。打席はペラルタ以上に少なく、ホームランもないが、パワーはペラルタ以上だ。2019年は30本塁打まであと1本に迫り、今春のエキシビション・ゲームでは5本のホームランを打っている。打率も.320(50打数16安打)と好調だ。

 なお、Dバックスで開幕投手を務めるマディソン・バムガーナーは、通算19本塁打の「強打者」だが、打者としてダルビッシュと対戦した2打席は、いずれも三振を喫している(ダルビッシュはバムガーナーに対し、内野ゴロと三振)。ダルビッシュとバムガーナーの投げ合いは、2019年7月23日の1試合だけ。当時はそれぞれ、シカゴ・カブスとサンフランシスコ・ジャイアンツに在籍していた。この試合で、ダルビッシュは6イニングを投げて4失点、バムガーナーは7イニングで3失点。ともに白星も黒星もつかず、試合は5対4でジャイアンツが勝った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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