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「実力不足を痛感したので、実力をつけていかないといけない」豊島将之前竜王コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

豊島将之前竜王「1日目の(63手目)▲2九飛車と引くあたりまでは互角なのかなと思ってたんですけど。でもなんか(74手目)封じ手のあたりは自信がなくなってしまっていて。まあそのあとは、けっこうきわどいんですけど、自信がある順が見つからなかったです。(形勢がよくなったと感じた瞬間はあった?)よくなってたんですか? えっと・・・。あ、いや・・・あまりなかったですけど。まあどっかで、たしかになにか読み抜けてるのかもしれないですけど。うーん・・・。そうですね、基本的に自信がないような気がしてました。(竜王戦七番勝負を振り返って)えっと、そうですね・・・。先手番でちょっと、作戦があんまりうまくいかなかったところがあったのと。後手番のときは、まずまずな局面は作れたと思うんですけど、そのあと、中盤から終盤のあたりで力負けしてしまったかなと思います。(竜王位失冠について)そうですね、やっぱり・・・。竜王戦もそうですけど、王位戦や叡王戦もあわせてやっぱり、実力不足を痛感したので、実力をつけていかないといけないと思います」

※豊島九段(前竜王)は棋士人生で初のタイトル戦ストレート負けを喫した。2018年に初タイトルの棋聖位を獲得して以来、将棋界八大タイトルのいずれかを保持していたが今年度、藤井挑戦者を相手に叡王位、竜王位を続けて失冠し、久々の無冠となった。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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