ゆかり、赤福、小倉トーストラングドシャの3強強し! 新勢力も台頭。「名古屋駅お土産」最新事情
名古屋駅で売れるお土産トップ3は?
名古屋土産が最も売れるスポットといっても過言ではない名古屋駅のお土産物売り場。中でも随一の人気を誇るJR名古屋駅構内の「PLUSTA(プラスタ)名古屋中央」(12月10日に「グランドキヨスク名古屋」からリニューアル)では、この一年間何が一番売れたのでしょうか?
1位 ゆかり (坂角総本舖)
えびせんべいのゆかりが堂々トップ。封を開けた瞬間、海老の香りが漂い、バリバリ小気味よい食感から海老の濃厚なうまみが広がります。お手軽な8枚入りが一番の売れスジで、名古屋らしさを感じられる黄金缶も人気です。
2位 赤福餅 (赤福)
300余年の歴史を誇る伊勢の赤福餅。なめらかで上品なこしあんが柔らかなもちを包みます。新幹線の駅で買えるのは名古屋駅が最も東にあたり、「東海地方の銘菓」としてここで購入する旅行者も多数。手土産用はもちろん、自宅用に買う人も少なくないことが根強い人気につながっています。
3位 小倉トーストラングドシャ (東海寿)
近年、名古屋めしの中でも存在感がアップしている小倉トースト。その人気の高まりには、この商品のヒットも背景に。チョコをサンドしたクッキーですが、小倉トースト特有のあんこ+バターの甘じょっぱさが表現され、2枚3枚と手が伸びます。
このトップ3の並びは昨年から不動で、それぞれが一年を通して安定した人気を誇っています。せんべい、生和菓子、洋菓子と異なるタイプの商品がバランスよく並び、赤福餅以外は日持ちもするので、他の商品などと組み合わせてオリジナルの名古屋土産セットとして配っても喜ばれるのではないでしょうか。
JR名古屋駅コンコースの土産物店が新装オープン
グランドキヨスクからリブランディングした「PLUSTA」は、お土産、弁当をワンストップで購入できる、特に旅行者のニーズに応えるショップブランド。店名や空間が新しく生まれ変わっただけでなく、先のトップ3の牙城を崩さんとする最新ヒット商品も早速誕生しています。
3強を抜く週間ナンバー1商品も! 期待の新商品が続々
「PLUSTA名古屋中央」オープン直後の週間ランキングで、トップに躍り出たのが「坂角特撰たこ揚げ天」です。何と坂角総本舖の新商品が、自社のナンバー1商品、ゆかりを押さえる快挙を成し遂げたのです。
「PLUSTA名古屋中央のオープンに合わせて地元のメーカー11社と23品のおみやげ商品を共同開発しました。『坂角特撰たこ揚げ天』もそのひとつです」と運営するJR東海リテイリング・プラス中部支社の伊藤良幸さん。
ヒットの要因は、ここでしか買えないレア感、そして積極的な販促、そして上質志向だといいます。
「共同開発商品はいずれも現時点では同店限定販売です。オープンから最初の一週間は、店頭の催事スペースで『坂角特撰たこ揚げ天』の試食販売を行いました。最近はぴよりん関連など、比較的若い世代にウケるかわいいパッケージの商品が人気を集めているのですが、今回の企画では上の世代の方たちにも訴求する上質志向のものが充実。味が確かなので、試食していただくと購入につながりやすいのです」(前出・伊藤さん)
この催事スペースでは、おおよそ一週間サイクルで同社が推す商品の試食販売を行う予定とのこと(年末年始、お盆などの繁忙期は除く)。オープン第2弾では小倉トーストラングドシャの東海寿の新商品「ゴールデンタルト」がこの座を担っています。こちらもひと口食べれば、名古屋コーチンを使った味わいのリッチさが実感できるので、週間ランキングでは大きくジャンプアップが期待できそうです。
この他、“ここでしか買えない上質のおみやげ”の代表格といえるのが青柳総本家の「餅ういろう」です。名古屋マリオットアソシアホテルのスイートルームのウエルカムデザートとして開発された、プレミアムなういろうが初の商品化。もちのようなもっちり感がありながら歯切れがよく、芯にはなめらかなこしあんが。一日50個限定で、午前中に入荷するとすぐに売り切れてしまうほど。数が限られているためランキング上位には入ってきにくいのですが、なかなか手に入らない隠れたヒット商品となっています。
名古屋土産の新トレンドはここでチェック!
これら大物ルーキーの動向からも目が離せないところ。PLUSTA店頭の催事スペースをチェックすれば、名古屋土産の新たなトレンドがつかめそうです。
ランキング上位の常連が手堅く支持を得る一方で、有力メーカーの強力な新商品も台頭している名古屋駅のお土産シーン。定番を贈って間違いなく満足してもらう、ネクストブレイク候補で新鮮な驚きも感じてもらう・・・。お土産を届ける相手に合わせて、ベストチョイスしたいものです。
(写真撮影/すべて筆者)