オーストラリアの真ん中で先住民の食文化を体験するネイティブハイティーを体験
オーストラリアの真ん中、ノーザンテリトリーの広大なレッドセンターに行ってきました。世界複合遺産である「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」内のリゾートホテルで、先住民の食文化を体験できる「オーストラリアン ネイティブ ハイティー」を食べてきました。とてもレアなのでぜひご覧ください。
※レッドセンターとは、オーストラリア中央部、ノーザンテリトリー南部の通称。
ウルル-カタ・ジュタ国立公園
一度はこの目で見てみたかった!見渡す限りの赤い土地にある壮大なスケールの岩!
左の画像は、イギリスの探検家によって名付けられた「エアーズロック」という名でも知られていますが、先住民アボリジナルの人々がピチャンチャチャラ語で呼ぶ「ウルル」が正式名称です。
右の画像は、「ウルル(エアーズロック)」と、そこから30km離れた場所にある36の巨石群「カタ・ジュタ」です。
「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」はこれらを含む壮大な国立公園で、先住民アボリジナルのアナングの人々が太古から暮らしてきた場所でなのです。
「ウルル」と「カタ・ジュタ」のふたつををあわせて、自然と文化に“顕著な普遍的価値”がある「世界複合遺産」に登録されています。
国立公園内には「エアーズロック・リゾート」というリゾートエリアがあり、5つのホテル、キャンプ場、ショッピングスクエア、銀行、警察、診療所などを持つ小さな町のようになっています。
5つ星ホテル「セイルズ・イン・ザ・デザート」のレストラン「イルカリ・レストラン」で、ブッシュフードを使った「オーストラリアン ネイティブ ハイティー」をいただきました。
※ブッシュフードとは先住民アボリジナルの人々伝統の食材のこと。
オーストラリアン ネイティブ ハイティー
オーストラリアン ネイティブ ハイティーのメニュー
・バラマンディ(白身魚)、レモンアスペン サフラン タルト
・生ハム、アニスマートル、イチジク、ブリーチーズのフィンガーサンドイッチ
・ブッシュドゥッカ、ペルシャフェッタ、ローストパンプキン、ワリガルグリーン、ラディッキオのピクルス、スライダー
・バロッサ スモークチキン、レモンマートル、天日干しトマトのミニラップ
・ワトルシードのダークチョコレートトリュフ(GF)
・フィンガーライム アーモンドタルト
・ウルル ソルトブッシュ キャラメル ティムタム(V)
・ワイルド ローゼラ フラワー ムース
・レモンマートル スコーン(V) ホイップクリームとクアンドンジャム添え
レモンアスペン、アニスマートル、ブッシュダッカ、レモンマートル、ワトルシードなど、ふだん聞きなれないブッシュフードがふんだんに使われています。
グルテンフリーやヴィーガンのアイテムもあり、まさに近年の私たちにとってはトレンディー!
ブッシュフードを効果的に使ったセイボリー
レモンマートルは”レモンハーブの女王”と呼ばれている現地のハーブです。さわやかなレモンの香りがします。一方でアニスマートルは甘くリッチな香り。そんなブッシュフードを使ったサンドイッチは華やかな風味をまとっています。
バラマンディは大型の肉食魚です。酸味のあるハーブ、レモンアスペン(酸味のある果実)とサフランを合わせてキッシュに。
バーガーには、ブッシュデュカ(ナッツやゴマにハーブを合わせた調味料)、ペルシャのフェタチーズ、ワルガルグリーン(酸味のある野菜)などが使われていて、ヘルシーな感じがします。
スイーツは、ビーガン、グルテンフリーのものも
「ティムタム」は日本でも人気のチョコビスケットですが、オーストラリアのものとは知りませんでした。「ウルル ソルトブッシュ キャラメル ティムタム」はヴィーガン仕様だそうです。もしかしたら日本では手に入らないものだったのかも?買って帰ればよかったと後悔しきり。
チョコレートとヘーゼルナッツとコーヒーを混ぜた味がするという「ワトルシード」を使ったチョコレートはグルテンフリーで作られています。
「フィンガーライム」はキャビアライムとも呼ばれるツブツブが集まったかんきつで、最近日本でも見かけるようになってきましたが、これもオーストラリア原産だったのですね。甘酸っぱいタルトで賞味。
また赤いムースに使われている「ワイルドローゼラ」はエレガントな香りと共にビタミンも含んでいるとか。化粧品にも使われるそうです。
レモンマートルスコーンにはバターなどの動物性食品は使われておらず使わずヴィーガン仕様です。ジャムのクアンドンは赤い実で栄養価が高いそうです。
ドリンクはオーガニックティーセレクションやバリスタのいれるコーヒーから好きなものが1種選べます。紅茶はポットサービスでした。
おわりに
ブッシュフードの予備知識がなく、帰国してからいろいろ調べてみると、アボリジナルの人々が地元で育ったハーブや木の実などを食事やおやつに上手に取り入れて健康面にも役立てていることがわかりました。
アボリジナルの人々のブッシュフードをおしゃれなハイティースタイルでいただいて、その食文化を体験できて良かったです。ウルル-カタ・ジュタに行った時にはぜひ食べてみてくださいね。
オーストラリアン ネイティブ ハイティー
2024年8月1日~2025年3月31日
14:00~16:00
大人75オーストラリアドル/子供(2~12歳)45オーストラリアドル
イルカリ・レストラン(セイルズ・イン・ザ・デザート 1F)
163 Yulara Drive, Yulara, Northern Territory, 0872, Australia
+61 1300 134 044
ウエブサイト(外部リンク)
取材協力:ノーザンテリトリー政府観光局、Voyages Indigenous Tourism Australia(外部リンク)
※ハイティーを試食体験させていただきました。本記事制作にあたっては、ガイドラインに基づき公平中立に制作しています。
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